コロナが落ち着いてきて、
海外旅行がやっと現実的になってきましたね。
海外へ行くときには、
必要最低限の現金とクレジットカードを
持参すると思います。
海外でクレジットカードを使うときには
注意しないといけないポイントが3つあります。
この記事では、
旅行や出張、留学などで
海外でクレジットカードを利用するときに
注意すべき3つのポイントを解説します。
これらの3つのポイントを理解することで、
海外でクレジットカードが使えなくてパニックになることを避け、
帰国後にカード会社からの請求額を見て
青ざめることもなくなるでしょう。
Table of Contents
注意点1: クレジットカードが使えない場合がある
持って行ったクレジットカードがお店で使えない場合があります。
クレジットカードが使えない原因は複数考えられますが、
いずれの場合もクレジットカードを複数枚持っておくことで
リスクを大幅に減らすことができます。
カードが使えない原因1: カード会社のセキュリティ
1つ目は、カード会社のセキュリティが作動している場合です。
特に三井住友カードやJCBカードなどの
セキュリティが高いカード会社は
不正利用防止のために、海外での利用を制限している場合があります。
日常的にこれらのカード会社のカードを利用していない場合などは
セキュリティが作動しやすくなります。
日本を出る前にカード会社に連絡しておくと
セキュリティを解除してもらえます。
カードが使えない原因 2: カードの磁気不良・ICチップ不良
日本国内でカードが使えない場合と同じく、
クレジットカード本体の磁気テープや
ICチップがダメージを受けていると、
支払いができない場合があります。
今では磁気テープでの決済はほとんどないので、
ICチップが傷ついていることが主な原因だと思われます。
いずれの場合も
スマホなどの強い磁気を発する機器とカードを離して保管することや、
カードを丈夫な財布やカードケースに入れて保管することで、
カードの破損によりカードが使えないというトラブルを回避できます。
カードが使えない原因 3: (日本円換算で) クレジットカード限度額を超えている
クレジットカードには利用可能枠が設定されており、
利用可能枠の中で、まだ支払いが完了していない金額が多く、
利用可能額が少なくなっている場合は、
海外での利用金額を日本円換算した場合に
利用可能額を超えてしまい
決済ができない場合があります。
外貨建て決済 (日本円以外での支払い) の日本円換算金額は
支払いの数日後に計算されるので、
支払いをした直後には
利用可能額が多めに減らされている場合があります。
日本円での支払い時よりも
利用可能額に余裕を持っておきましょう。
カードが使えない原因 4: ガソリンスタンドなどの一部店舗での利用
ガソリンスタンドなどの一部店舗では
現地以外の国で発行されたクレジットカードは
利用できない場合があります。
ガソリンスタンド以外の店舗でも、
決済端末とカード会社の相性により
原因不明のエラーが発生することがあります。
メインカードが使えない場合は
サブカードで決済しましょう。
注意点2: クレジットカードの紛失・盗難に備える
国や地域によっては、
スリや置き引きなどが頻繁に発生しています。
カードの紛失や盗難に備えて、
予備の財布を用意したり、
ひったくられにくい斜めがけのバッグや
ウェストポーチを利用するなどの対策をしましょう。
また、紛失や盗難に気づいたときに
すぐにカード会社に連絡できるように、
持って行ったカードの番号と
カード会社の連絡先を控えておきましょう。
なお、カード会社の連絡先には
海外から連絡可能な電話番号 (国際電話からの番号) を
あらかじめ調べておく必要があります。
注意点 3: 実際に外貨で支払った金額より多い金額をカード会社に請求される
クレジットカードで外貨建て決済を行うと、
カード会社があなたに請求する金額は
実際に支払った金額を円換算したものよりも多くなります。
この理由は2つあり、
1つはカード会社の海外事務手数料、
2つ目は国際ブランド独自の為替レートです。
順番に説明します。
クレジットカード会社の「海外事務手数料」とは?
「海外事務手数料」とは
日本円以外での通貨で支払いをした場合に発生する手数料のことです。
日本円以外で支払いを行うと、
カード会社は現地での利用金額を日本円に換算して請求します。
この時の換算レートは利用時の為替レートではなく
カード会社に利用情報が到着して
カード会社が利用明細(未確定請求額)に載せるタイミングの
為替レートを使用するのが一般的です。
しかし、カード会社は利用明細に載せるタイミングでの為替レートを
そのまま使って日本円に換算するのではなく、
海外事務手数料を上乗せしたレートで
日本円に換算してあなたに請求します。
このときに使われる海外事務手数料は
カード会社と国際ブランドによって異なっており、
最安で 1.6% (一部カード会社のJCBブランド)、
最高で 2.20% (多くのカード会社の VISA / Mastercard ブランド)
となっています。
主なカード会社ごとの海外事務手数料は以下の通りです。
(JCBブランドは手数料率が最安の場合が多いですが、
ハワイやグアム以外の国では使える店がほぼないので
注意が必要です。)
三井住友カード | Mastercard / VISA: 2.20% 銀聯カード (UnionPay): 2.50% デビットカード (VISA): 3.05% |
dカード | 2.20% |
イオンカード | 1.60% |
セゾンカード UCカード | Mastercard / VISA: 2.20% JCB: 2.15% |
楽天カード | JCB: 1.60% Mastercard / VISA: 1.63% Amex: 2.00% |
オリコカード | Mastercard / VISA: 2.20% JCB: 1.60% |
セディナカード | 2.20% |
ジャックス | 2.20% |
エポスカード | 1.63% |
JCBカード | 1.60% |
ポケットカード | Mastercard: 1.9% VISA: 2.20% JCB: 1.60% |
三菱UFJニコス | Mastercard / VISA: 2.20% JCB: 2.04% |
ビューカード | Mastercard / VISA: 2.20% JCB: 1.60% |
PayPayカード | Mastercard / VISA: 2.20% JCB: 1.60% |
りそなカード | 2.39% |
ライフカード | Mastercard / VISA / JCB: 2.20% (2022/10/1 ~ ) |
クラブ・オン / ミレニアムカードセゾン | Mastercard / VISA: 1.63% Amex: 2.0% JCB: 1.60% |
セブンカードプラス | VISA: 2.20% JCB: 1.60% |
アプラス | Mastercard / VISA: 1.63% JCB: 1.60% |
au Pay カード (クレジット) | 1.70% |
赤字は現時点で手数料が安いカード会社です。
(この記事執筆時点での手数料率です。
最新の手数料率は各カード会社のサイトにて確認してください。
プリペイドカード、デビットカードの海外事務手数料はもっと高い!
クレジットカードの還元率を上げるために
ポイントの多重取りが美味しい
プリペイドカードたちは、
クレジットカード以上に
海外事務手数料が高いです。
(Revolut などの一部カードを除く)
Kyash などのプリペイドカードや
多くのデビットカードは
海外事務手数料が3%程度かかります。
プリペイドカードを組み合わせて得られる
ポイント還元よりも
手数料の方が高くつくので注意しましょう。
海外で使うクレジットカード選びは国内用カードとは基準が違う
日本国内で買い物に使うクレジットカードは
ポイント還元率が高いことや
年会費が安い / 無料であること、
魅力的な特典がついていることなどが挙げられます。
一方、海外で使うクレジットカード選びは
海外事務手数料を考慮する必要があります。
ポイント還元率が高いジャックスカードや
オリコカードなどは、
ポイント還元率1% ~ 1.5%程度に対して
海外事務手数料2.20%が発生するので、
実質の還元率はマイナスになってしまいます。
(もらえるポイントよりも手数料の方が高い)
一方、国内ではポイント還元率0.5% ~ 1%のイオンカードは
海外事務手数料1.60%で
Mastercard / VISA ブランドを選べるので、
ほぼ全ての店で使えて
しかも海外事務手数料を抑えることができます。
エポスカードはゴールド以上なら
ポイント還元率が最大1.5%を超えるので、
ポイント還元率も海外事務手数料も優秀な
おすすめカードです。
その上、帰国時にスーツケースを1つ500円で自宅まで宅配できるので、
海外に行く場合には持っておくとかなり便利です。
帰国便が夕方で、帰りの電車が通勤時間帯と重なる場合などには
重いスーツケースを持ち運ぶ必要がなくなるので
かなり重宝します^^
海外渡航/帰国時の手荷物宅配サービスと
このサービスが付帯しているおすすめカードは
こちらの記事で詳しく解説しています。
クレジットカードは旅行特典で選ぶ!保険、手荷物無料宅配などが付いたおすすめカードを紹介
このように、
国内用のカードと海外用のカードでは
選ぶ時の基準が異なるということを意識しましょう。
以上の注意点を踏まえて、海外渡航前は念入りに準備すべし!
この記事では
海外でクレジットカードを利用する際の
3つの注意点を解説しました。
1つ目の注意点は、
日本国内よりも
クレジットカードが利用できないケースが多いことでした。
その原因はカード会社のセキュリティ、
カードの磁気不良やICチップの破損、
日本円換算での利用限度額超過、
ガソリンスタンドなどの特定の加盟店の場合などが挙げられます。
複数のカード、できれば異なるカード会社のカードを
複数枚用意しておきましょう。
2つ目の注意点は
日本国内よりも紛失・盗難が起きやすいことでした。
地域によっては、
日本よりも治安が悪く、
スリや置き引きの被害に遭いやすいことがあります。
(特に観光客は狙われやすい)
クレジットカードを複数枚用意することに加えて、
財布を複数個に分割したり
ひったくりに遭いにくいバッグやポーチを身に付けましょう。
3つ目の注意点は
あなたが海外で支払った代金以上の金額を
カード会社があなたに請求することでした。
「海外でのカードショッピングを安心、安全にする」
という名目で、海外事務手数料を請求されるので、
実際の現地での代金に1.60%以上上乗せされて
請求されることになります。
海外事務手数料はカード会社によって異なるので、
ポイント還元率とのバランスを考えて、
少しでもトータルの還元率が高くなるカードを選びましょう。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー私はクレジットカードを40枚以上発行してきました。日本で発行されているほとんど全てのクレジットカードのポイント還元率、年会費などの情報が頭に入っています。還元率が2%以上のクレジットカードを使い、年間で30,000ポイント (=30,000 円相当) 以上貯めて、お得な生活を送っています。
そんなクレカマニアの私も、初めてクレジットカードを作った時はとても不安でした。
大学生時代にアメリカ留学が決まり、現地での買い物用にクレジットカードを発行することになった時、挫折しそうになりました。クレジットカードってどんな仕組みなのか?審査に通るかな?
ネットで色々調べましたが、あまりの情報量の多さに、面倒に感じましたが、「得をするぞ!」という強い精神力で乗り切りましたww
当時の私のように、「クレジットカードって何?」「どんな仕組みなの?」「どうやって選べば良いの?」などの様々な疑問を持っている方の助けになればと思い、当ブログを運営しています。
LINE@にて、新着記事の情報だけではなく、登録者限定で、クレジットカード選びのコンサルティングをしています。
クレジットカードって何が違うの?還元率が高いカードはどれ?などなど…
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