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現金払いは損で、クレジットカード払いは得なのか?


クレジットカード愛用者や、キャッシュレス推進派の方が、現金払いをしている方を「馬鹿だ」とか「損している」と批判している、という記事を最近目にしました。この記事では、キャッシュレスが本当に「得」で、キャッシュ利用者が「損をしている」のかを検証します。

※この記事で述べている内容は、あくまで私個人の意見です。クレジットカード払いと場合と現金払いの場合での還元率や還元額の違いを客観的に検証します。現金払い利用「者」を批判しているわけではないので、ご承知おき下さい。 

私自身はキャッシュレス派

私はとても極端なキャッシュレス推進派です。通勤時は、現金数千円のみと、クレジットカード、ApplePay 機能にクレジットカードを複数枚設定したiPhoneのみを持って電車に乗っています。休日の買い物時には、上記の財布とiPhoneの他にカードケースを持ち歩いています。このカードケースには、カードを最大で72枚のカードを収納出来ます。私は現在、30枚程のクレジットカードをこのカードケースに入れています。

首都圏在住の為、近所のほとんどの店舗でキャッシュレス決済が可能です。私は現金払いが大嫌いなので、現金払いしか受け付けない店舗では買い物をしません。その理由は、小銭を持ち歩きたくないこと、クレジットカードのポイントが貯まらないこと、決済がスムーズなことです。それぞれの理由を詳しく説明します。

小銭を持ち歩きたくない

小銭は金属製なので重いです。小銭が財布に数枚あるだけで、かなり財布が重くなったように感じます。一方で、クレジットカードはプラスチック製なので軽いです。枚数が増えれば重さを感じますが、数枚入れておく分には、重さを感じません。

クレジットカードのポイントが貯まらない

クレジットカードのポイントは、カード決済額に応じて貯まります。クレジットカードで買い物をしなければ、貯まりません。還元率0%の現金払いよりも、ポイント還元率0.5 ~ 1%程度のクレジットカード払いの方が得です。(以下で詳しく説明します。)

決済がスムーズ

現金払いの場合は、財布内の小銭を数えて、小銭をトレイに出し、多くの場合はお釣りを財布に戻します。時間がかかります。クレジットカードや電子マネー払いの場合は、店員にカードを渡すか、電子マネー読み取り機にかざすだけで決済は完了します。とても手軽です。

現金払いは「損」か?

では本題に入りましょう。現金払いは「損」なのか?

私の答えは、現金払い客は「損をしている」のではなく、「得をしていない」と思います。私個人としては、この「損をしている」という言い方が引っかかっています。

「現金払いは損だ」という主張は、クレジットカード払い時はポイントを得られるのに、現金払い時には得られない、という事実が根底にあります。これは、クレジットカード利用者の目線から損得を判断しているので、公平ではないと思います。

そこで、現金払い客の目線から見てみると、彼らは現金で決済をして、何も還元されていません。つまり「得をしていない」のです。一方で、クレジットカード利用者は、ポイント還元を得て、得をしています。現金払い客からすると、彼らは1円も損をしていません。クレジットカード利用客が「得をしている」のに対し、現金払い客は「得を得ていない」のです。

したがって、「現金払い客は損をしている」というではなく、「現金払い客は得をしていない」という言い方が適切だと思います。

クレジットカードのポイント制度については、以下の記事も合わせてご覧ください。

クレジットカードのポイント還元率とは?ポイントの貯めやすさはポイント還元率だけでは分からない

クレジットカード利用客がポイント以外に得ているもの = 現金払い客が「失っている」もの

クレジットカードのポイントプログラムの利用により、クレジットカード利用客はカード利用額に対してポイント還元を得られるが、現金利用客は一切還元されない、という話をしました。

その一方で、ポイント面以外で、クレジットカード利用客が得をしていて、現金払い客が失っているものはないのか?と考えた時に、現金払い客は3つの項目で損をしているのではないか、と考えました。

時間

現金払い客は、彼ら自身の時間と、店員の時間を、クレジットカード利用客よりも多く奪っています。実際に、私がよく休日に買い物に行く食料品店では、昼頃になるとレジがとても混雑します。この混雑の原因の1つが、現金払い客です。彼らは、財布の中の小銭や札を数えて、店員に渡し、そして多くの場合はお釣りを受け取ります。この動作はどれを取っても時間の無駄です!客が現金を数える時間、店員がレジを操作して、現金を投入する時間、店員がお釣りを客に渡す時間、客が受け取ったお釣りをレシートと別に財布にしまう時間、買ったものが入ったカゴを袋詰め台に持って行く時間。所要時間は約2分以上です。財布の中の小銭を数え間違えて、一度トレイに出した現金を財布にしまったり追加したりした場合や、万が一財布の中の小銭をぶちまけた場合は、5分前後かかることもあります。更に、レジに並んでいる他の客への申し訳なさによるストレスも感じるでしょう。

一方で、キャッシュレス決済の場合は、この所要時間を半分以下にすることが出来ます (カードの利用可能枠超過、磁気不良、暗証番号忘れなどのトラブル発生時を除く)。財布からカードを取り出し、店員に渡し、支払い回数をし、店員がカードを読み取り、決済完了後、カードと共にレシートを受け取ります。電子マネーの場合は、カードを店員に渡す手間と支払い回数の指定を省けるので、更に時間を短縮出来ます

イトーヨーカドーやコンビニでは実際、レジの回転率を上げる為に、キャッシュレス決済を導入しています。中でもnanaco払いの客が多いですね。レジ混雑時に、現金払いは本当に止めて欲しいですね。

手数料

ここでの手数料とは、カード加盟店がクレジットカード会社に支払っている、決済手数料のことを指しています。クレジットカード会社のビジネスモデルとして、カード加盟店から決済時に手数料を貰い、この手数料の大部分を利益として受け取り、残りの一部をポイントとしてカード利用者に還元しています。カード加盟店規約で、加盟店手数料を直接カード利用者に請求すること (カード決済時のみ5%上乗せなど) は禁止されています。では、カード加盟店は、どこで利益を確保しつつ、加盟店手数料を支払っているのでしょうか?

実は、多くのカード加盟店では、商品の価格に加盟店手数料がすでに加算されています (店舗や商品によって異なります)。クレジットカードが利用出来る店舗と現金払いのみの店舗を比べた時に、現金払いのみの店舗の方が商品の価格が安い場合があるのはこの為です。店舗としては、カードで決済する客に対しては、商品の価格に含まれている手数料分で加盟店手数料を支払い、現金払いの客に対しては、手数料が含まれている価格で販売することで、その差額を利益として得ることが出来ます。つまり、現金払いの客は、カード利用者の分の加盟店手数料を払わされていることになります。このように考えると、商品の価格の面において、現金払いの客は実際に「損」をしているということが出来るかも知れません。

現金を入手する時間とATM手数料

現金払いの客は、どこで現金を補充するのでしょうか?銀行窓口かATMです。常に現金払いをするということは、数日に1回のペースで、ATMなどに行かなければなりません。銀行店舗が近所にある場合を除き、ATMで出金する場合が多いのではないでしょうか?銀行によっては、ATMからの出金時に手数料がかかります。曜日や時間帯にもよりますが、大体108円〜216円程度の手数料が発生します。

更に、ATMの前には多くの人が並んでいます。サラリーマンの昼休みの時間帯などは特に混雑します。貴重な昼休みの時間を、ATMに並ぶだけに費やすというのは、無駄以外の何物でもありません。

私個人としては、そこまでして現金を入手する理由がわかりません。クレジットカード払いにすれば、自動的に銀行口座からカード利用代金が引き落とされるので、現金を引き出す必要はありません (引落口座への入金作業は必要です)。

クレジットカードのポイントは本当にお得か?

クレジットカード払いの方がポイントが貯まる分、現金払いよりもお得になる、ということを紹介しました。ここで考えないといけないのが、クレジットカードのポイント還元が本当にお得かどうかということです。

クレジットカードのポイントには有効期限があります。多くのカードはポイント獲得の1年〜2年後までに貯めたポイントを使わなければ、せっかくのポイントが失効してしまいます。もしポイントが失効してしまったら、現金払いの客と還元率は変わらなくなってしまいます。

クレジットカードによっては、ポイントが使いやすかったり、使いにくかったりします。予め、欲しい商品や交換先の提携ポイントなどを確認しておき、その景品と交換する為に何ポイント必要なのか、そして何円の決済が必要なのかを計算しましょう。ポイントの有効期限を計算しながら、有効期限が切れる前に目標のポイント数を獲得出来るかどうかを判断しましょう。

1ポイントの価値は、カードによって異なるので、注意しましょう。

クレジットカードのポイント還元率とは?ポイントの貯めやすさはポイント還元率だけでは分からない

ポイントに有効期限がないクレジットカード

ポイントに有効期限がないクレジットカードが数種類あります。1つ目は、セゾンカードです。「永久不滅ポイント」という名称で、文字通り有効期限はありません。通常還元率は0.5%です。

2種類目は、アメリカン・エキスプレスカード (通称:アメックスカード) です。通常還元率は0.3%~ですが、有料サービスに入会することで1%の還元率に引き上げることが可能です。アメックスカードは、紹介制度を利用した入会がお得です。興味のある方は、ページ右上のお問い合わせフォームより、ご連絡下さい。折り返し、紹介入会キャンペーンへのリンクを送ります。

まとめ

いかがでしたでしょうか?この記事では、「現金払いは損か?」というトピックについて私の個人的見解を紹介しました。一般的に言われている、クレジットカード決済の場合にはポイント還元が得られるが、現金払いの場合には得られない、という観点においては、「現金払いは損だ」というよりも、「現金払いは得をしていない」という言い方の方が正しいと思います

一方で、クレジットカード払いと比較した際に、現金払いの方が明らかに劣っている面はあります。決済時のスピード (自分と他人の時間を奪っている)、カード加盟店手数料の負担 (店舗や商品による)、そしてATM手数料や行列に並ぶ時間です。特に、レジが混雑している時に現金払いの客がもたもたしていると、後ろの客からしたら迷惑この上ないと思います。決済時のスピードはキャッシュレス決済の1番の利点で、現金決済の1番の問題点ではないでしょうか?

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私はクレジットカードを40枚以上発行してきました。日本で発行されているほとんど全てのクレジットカードのポイント還元率、年会費などの情報が頭に入っています。還元率が2%以上のクレジットカードを使い、年間で30,000ポイント (=30,000 円相当) 以上貯めて、お得な生活を送っています。

そんなクレカマニアの私も、初めてクレジットカードを作った時はとても不安でした。

大学生時代にアメリカ留学が決まり、現地での買い物用にクレジットカードを発行することになった時、挫折しそうになりました。クレジットカードってどんな仕組みなのか?審査に通るかな?

ネットで色々調べましたが、あまりの情報量の多さに、面倒に感じましたが、「得をするぞ!」という強い精神力で乗り切りましたww

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作成者: クレジットカード情報提供所管理人

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