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クレジットカードの基礎

多重申し込みでクレジットカードの審査結果は変わるのか?


 「多重申し込み」という言葉を聞いたことはありますか?多重申し込みとは、一定の期間内に、複数枚のクレジットカードやカードローンに申し込む行為のことを指します。ここでいう一定期間とは過去6ヶ月間のことを指します。

 一般的には、クレジットカードの多重申し込みは、審査落ちの原因になると言われています。これは本当でしょうか?本当だとすると、何故審査落ちの原因になるのでしょうか?カード会社によって、多重申し込み状態でも審査に通るのでしょうか?

 この記事では、これまでに60枚以上のクレジットカードに申し込んで来たクレカマニアの私が、自分自身の体験談を元に、上記の質問に答えていきます。

多重申し込みとは何枚以上からか?

 多重申し込み状態とは、過去半年間に複数枚のクレジットカードに申し込むことを指します。では、具体的に何枚以上申し込むと多重申し込み状態になるのでしょうか?実は、明確な定義は存在しません私の個人的な感覚だと、一ヶ月で2~3枚以上、過去半年間で10枚以上かと。もしこの枚数以上申し込んでいる場合は、クレジットカードの審査で不利になりますので、覚悟しましょう。

多重申し込みだとクレカの審査で不利になる理由は?

 過去半年間で、10枚以上 (目安) のクレジットカードやカードローンに申し込んでいると、 審査で不利になります。何故なら、クレジットカードは立替払いの契約であり、連続してクレカやカードローンに申し込むということはお金に困っていると思われるからです。カード利用者がカードを使って買い物をした金額は、一旦カード会社が立て替え、後日指定の期日に口座振替により、カード利用者はカード利用代金をカード会社に支払います。もし、カード利用者がカード利用代金を支払わない場合、カード会社が立て替えた金額は、そっくりそのままカード会社の負債になってしまいます。つまり、貸し倒れになります。クレジットカードに審査があるのは、カード申し込み者が、カード利用代金を期日までに支払ってくれる見込みがある人物かどうかを見極める必要があるからです。

 つまり、クレジットカードに申し込むということは、立替払いを依頼しているのと同じ意味になります。短期間に複数枚のクレジットカードに申し込むという行為は、短期間に複数人にお金を借りたい、と頼んでいる状態と同じです。もし、見ず知らずの他人が貴方の友人複数人に借金をしていて、そのすぐ後に貴方にもお金を貸して欲しいと頼まれたらどうしますか?貴方ならお金を貸しますか?冷静に考えて、可能性は低いと思います。クレジットカードの多重申し込みは、まさに借金の依頼を連続してしていることと同じです。

 実際、クレジットカードやカードローンに申し込んだという記録は、個人信用情報機関 (CICなど) に書き込まれ、6ヶ月間保存されます。クレジットカード会社は申し込み時の審査で、必ず個人信用情報機関を参照しますので、申込者が過去半年間に何枚のカードに申し込んでいるかが一目で分かります。この時に、カード会社が独自に設定している基準に合わない場合、審査落ちとなります。

多重申し込みでも審査に通り易いカード会社は?

 一般的には、多重申し込みは審査に悪影響を及ぼします。しかし審査基準は、カード会社によって異なります。10枚以内であれば可決となるカード会社もあれば、15枚以上でも可決してくれるカード会社もあれば、2枚程度であっても申し込み時期が近い場合には審査落ちにするという厳しいカード会社もあります。私の個人的な経験に基付き、多重申し込み状態でも審査に通り易いカード会社とそうでないカード会社の情報を整理して紹介します。

前提条件:既存会員か新規顧客か?

 具体的なカード会社名を紹介する前に、前提条件を共有したいと思います。多重申し込みをする際に、既にカードを持っているカード会社の別のカードに申し込むのと、カードを全く持っていないカード会社のカードに申し込むのとでは、審査結果が変わる可能性が高いです。端的に言うと、既存会員のカード会社のカードは多重でも審査に通り安く、全くの新規申し込みの場合は審査通過は難しいです。(あくまで私個人の体験談を元に判断しています)

 既存会員である場合、カード申し込み者は申し込むカード会社の利用実績を持っています。これはとても大きいです。クレジットカードは信用の証なので、立て替えた金額を確実に期日までに支払ってくれる顧客にしか発行しません。自社の利用実績 (クレヒス) があるということは、そのカード利用者が1ヶ月間でどれくらいの金額を使っているか、どのような店舗で使っているかなどの情報を持っているということになります。このような情報は、半年〜1年以上積み重なれば、カード利用者の信頼を裏付ける根拠となり、利用可能枠の増枠や別のカードの審査においても有利になります。カード会社は、他者のクレヒスよりも自社のクレヒスをより重要視する傾向があります。(詳しくはこちら) 毎月たった数百円〜数千円であっても、カードを利用しているという実績は、後々有利になります。

多重申し込み者に優しいカード会社 (実体験)

 以下のカード会社の発行するカードは、多重申し込み状態でも発行出来ました。アメックス以外は既存会員でした。

三井住友カード

株式会社ジェーシービー

セゾンカード 

ビューカード 

・アメリカン・エキスプレス (アメックス) 

多重申し込みに厳しいカード会社 (実体験)

 以下のカード会社は、多重申し込みに厳しいようです。私が申し込んだ時、恐らく多重申し込みが原因で審査落ちをくらいました。既存会員ではなく、新規顧客としての申し込みでした (アプラスは約3ヶ月の利用実績あり)。

・セブンCS (ミレニアムカードセゾン) (セゾンカード、セブンカード・プラスゴールド既存会員)

・アプラス

・MUFG

・ミライノカード

まとめ

 多重申し込みとは、月に2枚以上、過去半年間で約10枚以上のクレジットカード・カードローンに申し込んでいる状態のことを指します。多重申し込み状態は、短期間に複数人にお金を貸して欲しいと頼んでいるのと同じ状態である為、カードの審査に通りにくくなります。特に、初めて契約するクレジットカード会社などの場合は、自社カードの利用実績がない為、審査に慎重になる傾向があります。逆に、既に契約しているカード会社の別のカードに申し込む場合には、過去の利用実績が有利に働き、多重申し込み状態であっても審査に通る場合があります

 私自身の体験談では、多重申し込み状態でも審査に通ったカードもあれば、審査落ちになったカードもあります。いずれにしても、クレジットカードの連続申し込みはほどほどにしましょう。クレジットカードはすごくお得で、種類が多く、カードによって優待内容が異なる為、複数枚持ちたくなりますよね。作りたいカードが大量にある方は、一度に申し込むのではなく、1ヶ月に1枚ずつのペースで、計画的に発行していきましょう。

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私はクレジットカードを40枚以上発行してきました。日本で発行されているほとんど全てのクレジットカードのポイント還元率、年会費などの情報が頭に入っています。還元率が2%以上のクレジットカードを使い、年間で30,000ポイント (=30,000 円相当) 以上貯めて、お得な生活を送っています。

そんなクレカマニアの私も、初めてクレジットカードを作った時はとても不安でした。

大学生時代にアメリカ留学が決まり、現地での買い物用にクレジットカードを発行することになった時、挫折しそうになりました。クレジットカードってどんな仕組みなのか?審査に通るかな?

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作成者: クレジットカード情報提供所管理人

クレジットカードを40枚以上発行してきたクレカマニア。クレジットカードのキャンペーン情報や、ポイント・マイル還元率を計算することが趣味。最近はエポスプラチナカードやラグジュアリーブラックカードの券面を眺めてニヤニヤしてます。クレジットカードの基礎知識、仕組み、ポイント還元率、色々なカードの使用感をレビューします。
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