「クレジットカードを複数枚持ちたくない!」「2枚目以降だと審査が不安!」という問い合わせをよく当ブログの問い合わせフォームやLINE@のメッセージで頂きます。結論は、クレジットカードは複数枚持つべきです。この記事では、これまでに60枚以上のクレジットカードを発行してきた私が、クレカの複数枚持ちを推奨する理由と、注意点を解説します。
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クレジットカード複数枚持ちのメリット
クレジットカードを複数枚持つメリットは、6つあります。国際ブランドを分ける、カード別特典、旅行保険の合算、予備、使い分け、限度額を増やせること、です。1つずつ見ていきましょう。
国際ブランドを分ける
クレジットカードには国際ブランドというものがあり、国際ブランドによってどの店舗で決済出来るかが決まっています。例えば、VISA と Mastercard との加盟店契約を結んでいて、JCB とは契約していない店舗では、JCB ブランドのクレジットカードは使えません。VISA か Mastercard の国際ブランドの付いたカードのみ利用可能です。
異なる国際ブランドの付いたクレジットカードを保有することで、より多くの店舗でカード決済が可能になります。先ほどの例に出した店舗では、VISA 及び Mastercard との契約はしていますが、JCB との契約はしていません。そこで、JCB ブランドのカードの他に、VISA か Mastercard のクレジットカードを持っていると、この店舗でもカード決済が出来ます。1枚目のクレジットカードに JCB カードを選んだ場合、2枚目のクレジットカードとして三井住友カード (VISA か Mastercard から選択可能) を発行すると、ほとんどの店舗でクレジットカードを利用出来るようになります。
海外でのカード利用を想定する場合、オススメの国際ブランドは VISA か Mastercard です。これらの国際ブランドが付いたクレジットカードは、加盟店数が JCB よりも圧倒的に多く、クレジットカード決済に対応している店舗のほとんどで利用可能です。日本発祥の国際ブランドである JCB は、海外ではほとんど使えません (加盟店がほとんどありません)。
クレジットカードの国際ブランドとは?5大国際ブランド比較
カード別特典
王手スーパーなどと提携して発行しているクレジットカードには、提携店舗での優待特典が付いているものが多いです。例えば、スーパーであるイオンでは、毎月20日と30日に、「お客様感謝デー」を開催しており、これらの日にイオンカードを使って買い物をすると、買い物代金が5%割引になります!他社カードで決済した場合にはこの優待は受けられません。イオンカードは、イオンで買い物をする方は必須のカードです。オススメのイオンカードはこちらの記事で紹介しています。
このように、クレジットカードに付帯しているサービスや特典を利用する為に、クレジットカードを複数枚持つことは、お得な生活に繋がります。どうせ買うなら、お得に買いましょう!
旅行保険
クレジットカードの中には、旅行保険が付帯しているものがあります。旅行保険は海外旅行保険と国内旅行保険の2種類に分かれています。名前の通り、海外旅行保険は、日本国外への旅行時に怪我をしたり入院したりした際に掛かった費用を補償し、国内旅行保険が補償するのは、日本国内のツアーなどの旅行中に起きた怪我や病気などによる治療費です。
それぞれの保険の適応条件として、自動付帯と利用付帯が存在します。自動付帯とは、カードを持っているだけで保険が適応される場合です。利用付帯の保険は、旅行代金をそのクレジットカードで支払うことで、保険が適応されるケースです。
海外旅行保険の補償項目の内、死亡補償以外の項目は、異なるカード会社から支払われる保険金を重複して受けることが出来ます。例えば、JACCS が発行する REX カードと三井住友カードが発行する三井住友カードクラシックAを保有していた場合に、海外旅行中に疾病治療を受けたとします。疾病補償として受けられる最大金額は、REX カードの補償上限額200万円 (自動付帯) + 三井住友カードクラシックA の補償上限額100万円 (自動付帯) = 300万円になります。特にアメリカなどの医療費はとても高いので、クレカの旅行保険を利用する場合は、上限額が大きければ大きいほど安心ですね。ゴールドカードやプラチナカードなどのステータスカードは、一般カードと比べて、旅行保険の補償上限額が大きい場合が多いです。
予備のカード
クレジットカードを1枚しか持っていない場合、そのカードを紛失してしまった場合や盗難にあった場合に、とても困ります。カード会社に連絡して再発行することは出来、不正利用金額は補償されますが、再発行されたカードが到着するまでの間はクレジットカード決済が出来ません。現金や持っている方は、デビットカード、プリペイドカード、電子マネーで買い物をすることになります。
日本国内であれば、現金があれば問題ないでしょう。しかし海外旅行中にカードを無くしてしまった場合や盗まれた場合、残りの海外生活で現金のみというのは、正直厳しいです。予め大量の現地通貨を両替してきている場合を除き、とても金欠状態になります。そもそも、カードを盗まれるということは、財布ごと盗られた場合が多いので、現金もほぼ無い状態でしょう。
このように、カードの紛失・盗難時に備えて、予備のカードを数枚持っておくことをオススメします。海外旅行に行く場合は、財布を複数個に分け、それぞれの財布にカードを1枚ずつ入れるなど、盗まれても困らないような工夫も必要です。
複数枚のクレジットカードを使い分ける
個人事業主の方や結婚されている方は、用途に応じて複数のクレジットカードを使い分けると便利です。個人事業主の方の場合、経費決済用のカードと個人の買い物用カードを分けておくことで、経費の計算が楽になります。
結婚されている方は、家族の出費用のカード (と銀行口座) と、個人の趣味などに使うカード (と銀行口座) を分けておくことで、家計をめぐるトラブルに遭遇しにくくなるのではないでしょうか?
個人事業主や既婚者ではない方は、買い物の利用先によってカードを分けるとお得です。電子マネーへのクレジットチャージでポイントが貯まるカードを使ってクレジットチャージをすることで、ポイントの2重取りが可能になります (nanaco や Edy など)!その他にも、JCB カード W (plus L) などは、優待店舗がとても多く、これらの店舗で JCB カードを利用することで、ボーナスポイントを獲得出来ます。クレジットカードを使い分けて、ポイントを効率良く貯めましょう!
限度額を増やす
複数枚のカードを持つことで、合計の限度額を増やすことが可能です。クレジットカードには利用可能枠があります。カード申し込み時にカード会社によって決められ、カード発行後は、カードの利用状況に応じて、途上与信を行い、随時増額や減額が行われます。利用可能枠を増枠することは、簡単ではありません。利用実績を最低でも半年間は積む必要がありますし、新卒などで勤続年数が短い場合などには、利用可能枠が低めで設定されることが多いです。
利用可能枠を超えて、日常的にカードを利用する必要がある場合には、他のカード会社が発行するカードに申し込むという方法があります。利用可能枠はカード会社毎に設定される為、別のカード会社でカードに申し込むことで、追加の利用可能枠を得ることが出来ます。例えば、1枚目のカードの限度額が30万円で、2枚目のカードの限度額が50万円で、3枚目のカードの限度額が20万円の場合、合計で100万円までの決済を行うことが出来ます。利用可能枠が低くて困っている場合には、複数のカード会社が発行するカードを発行しましょう。
クレジットカードの利用可能枠とは?利用可能額との違いは?
クレジットカードの利用可能枠が10倍に増枠された!1年半の利用実績を公開!
クレジットカードを複数枚持つ際の注意点
クレジットカードを複数枚持つ場合には、申し込みのタイミングに注意しましょう。次から次へと連続してクレジットカードを申し込むと、多重申し込み状態になり、審査に落ちやすくなります。1ヶ月に1枚ずつなど、計画的に申し込みましょう。多重申し込みに関する記事はこちら。
まとめ:クレジットカードは複数枚持つべし!
クレジットカードは複数枚持つべきです。理由は5つです。複数の国際ブランドの付いたカードを持つことで、カード決済可能な店舗が増えること、カード毎に特典が異なるので、普段利用する店舗で特典を得られるカードを利用した方がお得であること、海外旅行保険の補償上限額を合算する為、メインカードの紛失・盗難に備えて、そして、利用目的によってカードを使い分け、トラブルを避けたりポイントの2重取りをする、別のカード会社のカードを持つことによって合計のカード限度額を増やす為です。
複数枚のクレジットカードを持とうと決めたら、計画的に発行しましょう。短期間に連続して申し込むと、審査に通りにくくなります。
クレジットカード連続申し込みは何枚まで可決されるのか?ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
私はクレジットカードを40枚以上発行してきました。日本で発行されているほとんど全てのクレジットカードのポイント還元率、年会費などの情報が頭に入っています。還元率が2%以上のクレジットカードを使い、年間で30,000ポイント (=30,000 円相当) 以上貯めて、お得な生活を送っています。
そんなクレカマニアの私も、初めてクレジットカードを作った時はとても不安でした。
大学生時代にアメリカ留学が決まり、現地での買い物用にクレジットカードを発行することになった時、挫折しそうになりました。クレジットカードってどんな仕組みなのか?審査に通るかな?
ネットで色々調べましたが、あまりの情報量の多さに、面倒に感じましたが、「得をするぞ!」という強い精神力で乗り切りましたww
当時の私のように、「クレジットカードって何?」「どんな仕組みなの?」「どうやって選べば良いの?」などの様々な疑問を持っている方の助けになればと思い、当ブログを運営しています。
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