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クレジットカードの利用可能枠が10倍に増枠された!1年半の利用実績を公開!

 クレジットカードの利用可能枠は大きい方が良いですよね。そして、新規発行したカードの利用可能枠は、低めに設定されている場合が多いです。利用可能枠を増やす為には、利用実績が必須です。

 この記事では、1年半以上使い続けたクレジットカード (セゾンカード) の利用可能枠が10倍に増枠された体験談を紹介します。初回発行時には30万円だったショッピング枠が、今回300万円に増枠されました!1年半の利用実績、利用可能枠増枠のタイミングなどを詳しく紹介します。

初回発行時

 私が初めてセゾンカードを発行したのは、2017年11月でした。年会費無料でありながら、スーパーマーケットの西友での割引優待を理由に発行しました。家の近くに西友があり、そこで買い物をする時に使っています。過去半年で6枚目のカード発行でした。初めてセゾンが発行するカードに申し込んだので、利用可能枠が低めに設定されたのではないかと思います。

利用実績

 私は、これまでに40枚以上のカードを発行してきました。そして、発行したカードはなるべく毎月利用しています。例え数百円や数千円の利用でも、利用実績を積むことが出来るからです。クレジットカードの利用実績が長ければ長いほど、良好なクレヒスを積むことが出来、良好なクレヒスは、利用可能枠の増枠や、上位カードへの切り替え審査でとても有利になります。(クレヒスって何?と言う方はこちらの記事をご覧下さい。)

 実際、私は毎月千円前後の決済を1年半続け、セゾンカードで1年半の利用実績を積み上げました。

 カードを利用して買い物をし、買い物の料金を指定の日に口座振替により支払う。このクレジットカードの基本サイクルを繰り返すことで、カード利用者の信用は積み上がっていきます。カードの締め日と支払日をしっかりと把握して、適切にカードショッピングをしましょう。支払いの遅延は厳禁です!

クレジットカードの締め日・支払日とは?

 私は今使っている40枚以上のカードの締め日と支払日を全て把握して、どのカードを何日以降にいくら以上使うと、何ポイントが貯まるか、というところまで常に計算しています。これだけカード枚数が多いと、全てのカードの利用実績を作る為には、プリペイドカードも適宜利用しています。ポイント還元率が上がる上に、端数がなくポイント付与単位でカード決済が出来るので、利用実績を積み上げる為には必須です!

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利用可能枠増枠のタイミング

 クレジットカードの利用可能枠は、カード会社が勝手に増枠する場合と、カード利用者が増枠申請を行う場合があります。今回の場合は、後者でした。増枠されたのは、セゾンカードを初回発行してから約1年半後の2019年5月の話です。この時、私はセゾンブルー・アメリカン・エキスプレスカードと、続けてセゾンブルー・アメリカン・エキスプレスカードに申し込みました。新規申し込みをしたことにより、セゾンが入会審査を行い、カードの発行可否、発行の場合には限度額を決めます。私の場合には、既存会員でしたので、問題なく審査に通りました。申し込んだのが夜遅くだったので、翌営業日の昼過ぎに本人確認の電話が入りました。最初にセゾンブルーを申し込み、続けて、セゾンゴールドを申し込みました。2枚とも、審査を通過しました。

 セゾンカード会員用サイトで既に発行済のカードをチェックしていると、ある異変に気付きました。利用可能額を照会すると、限度額がそれまでの金額のなんと5倍になっているではありませんか!!クレカマニアで、これまでに自動的に利用可能枠が増枠されたこと経験の多い私も驚きました!突然5倍!?150万!? 思わず “Wow!!” と口にしてしまいました。

 後日、申し込んだ2枚のカードが到着すると、更に驚きました。

カード毎に限度額が違う!?

 新規発行した2枚のカードで限度額が違い、更にそれまでに発行済のカード達の限度額よりも大きいのです!既に所持していたカード達の限度額は、30万円 → 150万円に増枠され、セゾンブルーカードの限度額は200万円セゾンゴールドの限度額は、300万円でした!300万円の文字を見た時には、とても驚きました!私が現在所持しているカードの中で最も利用可能枠が大きいカードはエポスプラチナカードで、300万円です。ゴールドカードなのにプラチナカードと同じ利用可能枠を与えてくれるんですね!今回の新規申し込み前は30万円だったショッピング枠が、セゾンゴールドの300万円に増枠されました。10倍になりました!

 ここで、セゾンゴールドの限度額は300万なのに、どうしてセゾンブルーは200万で、その他のセゾンカードは150万なのか?という疑問が湧くと思います。実は、クレジットカード会社は、カードのグレード毎に利用可能枠の下限と上限を設定している場合があります

 例えば、三井住友カードの場合には、一般カードの限度額は10万〜80万円で、ゴールドカードの限度額は50万〜200万円、プラチナカードは300万〜500万円と明記されています。一般カードを持っている方が、どれだけ利用実績を積んだとしても、利用可能枠が80万円を超えることはありません。旅行や結婚式などの際に一時的な増枠申請は可能ですが、恒久的な増枠の申請は不可能です。80万を超える限度額を希望する場合は、ゴールドカード以上に切り替える必要があります

 ではセゾンカードの限度額はどうでしょうか?残念ながら、セゾンカードの場合には、明確な利用可能枠がホームページに掲載されていないので確かなことは分かりません。しかし、一般的にゴールドカードの限度額が一般カードよりも高いのは当然です。今回の私のカードの限度額から推測すると、一般カードの限度額の上限は150万円セゾンブルーは1ランク上のカードで限度額は200万円セゾンゴールドは更に1ランク上のカードで、限度額は300万円 (以上?) なのではないか、と思われます。

まとめ

 この記事では、セゾンカードを初めて発行した時の利用可能枠30万円が、約1年半後に10倍の300万円に増枠された話を紹介しました。毎月数千円の決済をコツコツを続けて利用実績を積み上げ、締め日と支払日を把握して、支払いの遅延は1度もありません。この利用実績とある程度の期間のお陰で、今回の利用可能枠の10倍の増枠に至ったのではないか、と思います。利用可能枠を増枠したいと考えている方は、コツコツと毎月利用すると良いと思います。こちらの記事も合わせてどうぞ。

クレジットカードの利用可能枠とは?利用可能額との違いは?

おまけ:連休中の異例のカード発行スピード

 私がセゾンブルーとセゾンゴールドカードに申し込んだのは、2019/5/1 の夜です。2019年は、5/6 (Mon) までがGWの連休期間でした。通常、セゾンカードは「3営業日発行」なので、連休明けの3日間で発行・発送し、手元に届くのは4日目だろうと予測していました。

 ところが、実際はそれよりもかなり早く届いたのです!カード到着は5/7 (Tue) でした。ということは、審査完了が5/2、翌日の5/3から数えて4日で発行・発送が完了したことになります。つまり、連休中にも関わらず、カード発行手続きを行ってくれていたのです!感動しました!

おまけ 2:セゾンカード7枚連続申し込みしてみました!

 クレジットカードは、短期間に連続申し込みすると審査に落ちやすくなるという定説があります。この定説を実証するために、そして私が個人的に妄想していたある仮説を検証する為に、セゾン系のカード7枚に連続申し込みしてみました。2週間という短期間に、7枚のカードに順次申し込みました。審査結果は…

 

 

こちらの記事をご覧下さい。

クレジットカード連続申し込みは何枚まで可決されるのか?

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クレジットカードの利用可能枠とは?利用可能額との違いは?

「クレジットカードの利用可能枠とは何ですか?」という質問をたまに受けます。又、利用可能枠利用可能が同じものであると勘違いしている方も多いです。そこで、この記事では、利用可能枠利用可能額について、40枚以上のカードを発行してきたクレカマニアの私が解説します。クレジットカードの利用可能枠を知ることで、「カードを使おうとしたら使えなかった」という事態を避けることが出来ます。

クレジットカードの利用可能枠とは?

 利用可能枠とは、あるクレジットカードで支払いが出来る上限額のことです。クレジットカードを作った際、カードが貼ってある台紙に、以下のような表が印刷されていると思います。この表が、利用可能枠です。

(出典:https://www.jcb.co.jp/service/basic/usage/credit-limit/)

 

 この画像のカードの場合は、利用可能枠が80万円と設定されているので、このカードでは80万円までのショッピングをすることが出来ます。

利用可能枠の種類:リボ払い枠やキャッシング枠

 利用可能枠には、ざっくり分けると4種類あります。(a) ショッピング1回払い枠、(d) ショッピングリボ払い利用可能枠、(3) キャッシング枠、そして (4) 総枠です。先程の画像を元に説明します。画像中の記号を見ながらお読み下さい。

(出典:https://www.jcb.co.jp/service/basic/usage/credit-limit/)

 まず、(a) ショッピング1回払い枠とは、その名の通り、1回払いで利用出来る上限額のことです。この画像では、80万円まで利用出来ます。

 次に、(d) ショッピングリボ払い利用可能枠とは、リボ払いで利用出来る上限額のことです。1回払い枠よりも少なめに設定されている場合が多いです (カード会社によります)。

 次に、(3) キャッシング枠は、キャッシング (貸付) を利用可能な上限額のことです。カード会社によっては、日本国内でのキャッシング枠と海外キャッシング枠を別々に設定している場合があります。海外キャッシングは、現地での現金調達に便利ですが、国内キャッシングは使う場面がないと思います。

 最後に、(4) 総枠とは、ショッピング利用分とキャッシング利用分を合計して利用出来る上限額を表しています。合計というのがここでのキーワードです。よく勘違いされるのは、ショッピング1回払い枠では80万円まで、ショッピングリボ払い枠では40万円まで、そしてキャッシング枠で50万円まで、合計で170万円利用出来る、と考える方が多いですが、これは間違いです。

 ショッピング1回払いで既に80万円利用している場合、総枠の上限額に到達しているので、キャッシングを追加で利用することは出来ません。同様に、キャッシングを50万円利用している場合は、ショッピングで利用出来るのは30万円までとなります。総枠の範囲内で、それぞれ細かく利用可能枠が設定されているだけなので、総枠を超えてカードを利用することは出来ません

利用可能枠はどうやって決まる?

 クレジットカードの利用可能枠は、カード会社の審査によって決まります。審査で重視されるポイントは、雇用が安定しているか (正社員か?)、一定の年収があるか、これまでにカードや携帯電話料金の支払いに遅延がないか、などです。正社員で、上場企業に勤めており、年収が高く、支払い遅延がない場合などは、信用力が高くなり、大き目の利用可能枠を設定されます。逆に、学生や新社会人などで、年収が低い場合などは、低めの利用可能枠を設定される場合が多いです。

利用可能枠を超えて利用出来る?

 通常は出来ません。しかし、一部のネットショップなどで、商品発送のタイミングでカードに請求をかけている場合には、利用可能枠を超えて利用出来てしまう場合もあります。極めて少ないケースですので、あてにしない方が良いでしょう。

 なお、利用可能枠を超えてカードを利用しようとすると、決済出来ませんというエラーが出るはずです。店頭であってもネットショップであっても共通です。私はアメリカ留学中に、何度か利用可能枠を超えて利用しようとして、出来なかった経験があります。店頭ではなんとも恥ずかしい思いをしました。

利用可能額とは?

 一方、利用可能額とは、利用可能枠から既に利用してまだ支払いが済んでいない金額分を差し引いた金額を指します。例えば、ショッピング利用可能枠が80万円のカードで、昨日30万円利用した場合、この30万円の支払いはまだ済んで胃なので、現在の利用可能額は、80-30 = 50万円となります。

利用可能額が回復するタイミングは?

 利用可能額は、カード利用代金が銀行口座から引き落とされた時点で、引き落とされた金額分回復します。回復した利用可能額は、直ぐに利用可能になります。なお、カード会社によっては、口座振替の翌日にならないと利用可能額が回復しない場合もあります。ビューカードの場合は、口座振替の翌日に、口座振替金額分、利用可能額が回復します。

利用可能枠を増やすには?

 クレジットカードを利用していると、「利用可能枠が足りない!」という状態になる場合があると思います。クレジットカードの利用可能枠の増枠には、2種類あります。一時的な増枠と、恒久的な引き上げです。どちらの場合にも、カード会社に連絡する必要があります。カード会社によっては、アプリや会員専用サイトから申請できる場合もあれば、電話でのみ申請を受け付けている場合もあります。増枠を希望するカード会社に確認しましょう。なお、増枠にはカード会社による審査があり、審査結果によっては、希望する金額まで増枠されない場合や、全く増枠されない場合もあります

 旅行や引っ越し、結婚式の時期など、一時的に支払う金額が大きくなる場合には、利用可能枠を一時的に増枠することが出来ます。一時的な増枠の場合は、恒久的な増枠よりも審査は優しめであると言われています。

 家族が増えたり、物価が高い地域に引っ越したなどで毎月の支出が増えた為に、永続的に利用可能枠を増枠したい場合もあると思います。この場合は、恒久的な利用可能枠の引き上げを申し込みましょう。最低でも、増枠申請予定のカードを6ヶ月以上利用していることが条件になります。当然ですが、他社カードを含めて支払い遅延などががあると、否決されやすくなります。

カード会社が利用可能枠を増枠してくれる場合もある

 クレジットカードを長年利用していると、カード会社の方から利用可能枠を増枠してくれる場合があります。私自身は、オリコカード、YJカードイオンカード、ファミマTカード、JCBカードにおいて、カード申し込みの半年後あるいは1年後に増枠された経験があります。カード会社によっては、半年毎に増枠されたケースもありました。

 増枠のきっかけになったのは、利用実績だと思います。私はこれまでに40枚以上のカードを発行してきました。現在でも、40枚以上のカードを保有しています。私は発行したカードは、必ず毎月利用するようにしています。例え数百円や数千円でも、毎月利用するという行為はカード会社にとって好印象です。利用可能枠の増枠を狙っている方は、まず利用実績を積むことから始めると良いと思います。

別のカード会社のカードを作る

 「じっくりと利用実績を積んでる時間はない!今すぐに大きな買い物をする予定があるんだ!」という方は、別のカード会社のカードに申し込むことをオススメします。クレジットカードの利用可能枠は、カード会社単位で設定されている場合が多いです。

 例えば、今持っているカードの枠が30万円で、あと30万円利用可能枠を増やしたい場合、別のカード会社で利用可能枠が30万円以上のカードを作れば問題ないですよね?現在カードを持っている場合、そのカード会社の審査に通ったということは、他のカード会社の審査にも通る可能性が高いです。30万円増枠申請するよりも、30万円の限度額で別のカード会社のカードを発行した方が簡単だったりします。

上位カードを作る

 ゴールドカードプラチナカードなどの上位カードは、一般カードと比べて、利用可能枠が大きめに設定されています。そもそもの下限額が一般カードよりも高く設定されている為、上位カードに申し込むことで、利用可能枠が大きいカードを入手することが出来ます。

 例えば、三井住友カードの場合、一般カードの利用可能枠は10万円〜80万円となっていますが、ゴールドカードの場合は、50万円〜200万円になります。一般カードの場合は、どんなに利用実績を積んでも80万円までしか利用可能枠は増えませんが、ゴールドカードに切り替えることで、最大200万円まで上げることが可能です。

 私の場合、メインカードとして使い倒しているエポスプラチナカードは、エポスカードからエポスゴールドを経て、順調にランクアップしてきました。エポスカードの利用可能枠は50万円 → エポスゴールドカード 100万円 → エポスプラチナカード 300万円というように、カードランクが上がるに連れて、利用可能枠は増枠されてきました。リボ払い枠はもっと少ないですが、今のメインカードとして活躍しています。

利用可能額を増やす (回復させる) には?

 利用可能額は、口座振替日 (又はその翌日) まで待てば、自動的に吹き落された金額分回復します。「それまで待てない!」という場合には、繰上げ返済を行うことで、利用可能額の回復を早めることが出来ます。繰上げ返済には2つの方法があります。1つはATM返済で、もう1つは振り込みによる返済です。

 ATM返済は、基本的にはリボ払いを設定しているカードでのみ利用可能です。セブン銀行など対応しているATMにカードを挿入し、入金処理をすることで、入金した金額分、利用可能額が回復します。入金後数分で反映される場合が多いです。コンビニATMに対応している場合が多く、利便性が高いです。なお、エポスカードやセゾンカードなど一部カードでは、1回払いで利用した金額もATM返済出来る場合があります。詳しくは、カード会社に確認しましょう。

 繰上げ返済のもう1つの方法は、銀行振込による入金です。この場合は、カード会社が指定する銀行口座に、カード利用代金の1部又は全部を振り込むことで、振り込んだ金額分の利用可能額が回復します。この方法は手間と費用と時間がかかります。まず、カード会社のコールセンターに電話し、振込先の銀行口座の情報を聞く必要があります。そして、振込手数料はカード利用者負担になる場合が多いです (条件付きで振込手数料が無料又は割引になるネット銀行を利用することをオススメします)。更に、カード会社によっては振込入金した金額が利用可能額に反映されるまでに時間がかかる場合があります。

まとめ

 この記事では、クレジットカードの利用可能枠と利用可能額についての解説、違い、利用可能枠を増やす方法と利用可能額を回復させる方法を紹介しました。利用可能枠とは、あるカードで支払うことが出来る上限額のことで、利用可能額とは、利用可能枠から既に利用してまだ支払っていない代金を差し引いた金額のことです。

 利用可能枠を増やすには、カード会社に増枠申請をしましょう。最低でも6ヶ月以上のカード利用実績が必要です。利用可能額の回復を早めるためには、繰上げ返済を利用しましょう。

 利用可能枠を超えてのカード利用は出来ません。利用可能額を常に確認しておき、いざ店頭で利用しようとした時に、店員に「限度額を超えているようで、このカードは利用出来ません」などと言われて恥ずかしい思いをしないように気を付けましょう。

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クレジットカードの締め日・支払日とは?

 クレジットカードには「締め日」と「支払日」というものがあります。クレジットカードを初めて発行した方は、何のことかさっぱり分からないと思います。私も、初めてこれらの用語を聞いた時には意味不明でした。

 この記事では、クレジットカードを40枚以上発行してきたクレカマニアの私が、クレジットカードの締め日と支払日について解説します。これらのサイクルを知ることが、クレジットカードを賢く利用することが出来るようになる第1歩です。

クレジットカードの支払いサイクル – 締め日・支払日とは

 クレジットカードは、後払いの仕組みです。この仕組みは、一定の期間内にカード利用者がカードを利用して買い物をした代金を、後日、指定の期日に銀行口座から口座振替により支払うというサイクルで成り立っています。

 例えば、PayPay のキャンペーンで注目を集めているYahoo! Japan カード (通称:YJ カード) の支払いサイクルは、毎月1日〜その月の最終日の間の利用代金を合計し、翌月の27日に引き落とします。この場合、月末が締め日となり、翌月の27日が支払日となります。

 つまり、クレジットカードの締め日とは、支払いを集計する期間の最終日のことを表します。「集計期間を締める」という意味で、「締め日」と呼びます。上記の例で登場したYJカードは、月末締めです。

 同様に、支払日とは、クレジットカード利用代金が銀行口座から引き落とされる日のことを指します。YJ カードの場合は、利用した月の翌月の27日が支払日になります。

なぜ締め日と支払日を理解する必要があるのか?

 クレジットカードの締め日と支払日を理解することはとても重要です。それは何故でしょうか?締め日と支払日のサイクルを理解することでクレジットカードを賢く利用することが出来、引き落としエラーを防ぐことが出来ます。以下で詳しく説明していきます。

締め日と支払日のサイクルを頭に入れてクレカを賢く利用する

 クレジットカードの締め日と支払日のサイクルを頭に入れておくと、大きな買い物をする時に有利です。例えば、月末締めのYJ カード楽天カードで、4月〜5月の任意のタイミングで10万円のパソコンを買うとしましょう。4/30に購入する場合、4月中の利用金額として集計され、5/27 に銀行口座から引き落とされます。

 しかし、5/1 に購入した場合、5月の利用分として集計され、6/27 に引き落とされます。購入する日にちを1日変えるだけで、支払日が1ヶ月も変わります!ボーナスの支給を待ってから支払いたい場合などには、この1ヶ月にはとても大きな意味があります。このようにして、支払いのサイクルを頭に入れておくだけで、資金繰りに余裕が生まれることもあります。

 更に、支払日を頭に入れておくことで、銀行口座の引き落としエラーを防ぐことが出来ます。「何日に何円引き落とされる」という情報を予め頭に入れておき、余裕を持って引き落とし口座に入金しておきましょう。通常、引き落とし日の前日 (前営業日) までに、入金しておく必要があります (土日・祝日も入金額が反映されるネット銀行の口座を除く)。引き落とし日が月曜日や連休明けなどの場合は特に注意が必要です。引き落とし日の前営業日までに、引き落とし口座に入金しましょう。これを忘れると、大変なことになります。

 クレジットカードは、カード利用者がカード利用代金を期日に支払うという「信頼」を形にしたものです。もし、支払日に利用代金の引き落としエラーが発生した場合、カード利用者とカード会社との「信頼」にひびが入ることになります。遅延損害金が発生するほか、カード会社から電話連絡などが入ります。カード会社によっては、再度振替をおこなってくれる場合もありますが、カード会社の指定する銀行口座に振込入金をする必要があることもあります。この場合の振り込み手数料はカード利用者負担になる場合が多いです。余計な出費をせずに、かつカード会社の信頼を失わないようにするために、カードの支払日を確認して、利用代金が確実に引き落とされるように準備しましょう。 

締め日と支払日のサイクルはカードによって違う

 この記事で紹介したYJカードと楽天カードは、月末が締め日で、翌月の27日が支払日 (引き落とし日) です。しかし、クレジットカードの締め日と支払日のサイクルは、クレジットカードによって異なります。主なカード会社毎の締め日と支払日のサイクルを以下にまとめてみました。追記、訂正があれば、コメント欄にお願いします。

 なお、発行会社が同じであっても、カードの種類によって、サイクルが異なる場合もあります (三井住友カードなど) ので、ご注意下さい。

カード会社毎の締め日と支払日

YJ カード:月末締め、翌月27日払い

楽天カード:月末締め、翌月27日払い

オリコカード:月末締め、翌月27日払い

ジャックスカード:月末締め、翌月27日払い

セディナカード:月末締め、翌月27日払い

OMC カード:月末締め、翌月27日払い

三井住友カード (デビュープラスなどのプロパーカード):月末締め、翌月26日払い

 

三井住友カード (ANAカードなどの提携カード):15日締め、翌月10日払い 

りそなカード (その他VJA グループのカードも同様):15日締め、翌月10日払い

JCB カード:15日締め、翌月10日払い

セブンカード・プラス:15日締め、翌月10日払い

MUFG カード:15日締め、翌月10日払い

東急カード:15日締め、翌月10日払い

三井住友トラストカード:15日締め、翌月10日払い

リクルートカード:15日締め、翌月10日払い

DC カード:15日締め、翌月10日払い

UCS カード:15日締め、翌月10日払い

 

NICOS カード (VIASO カードなど):5日締め、当月27日払い

シェルスターレックスカード:5日締め、当月27日払い

ライフカード:5日締め、当月27日払い

アプラスカード (ラグジュアリーカードなど):5日締め、当月27日払い

 

セゾンカード:10日締め、翌々月4日払い

UC カード:10日締め、翌々月4日払い

 

 

イオンカード:10日締め、翌月2日払い

エポスカード:27日締め、翌月27日払い (又は4日締め、翌月4日払い)

ビューカード:月末締め、翌々月4日払い

ポケットカード (ファミマTカードなど):月末締め、翌々月1日払い

支払いを先延ばしに出来るカードは?

 上記の表を見て、カード会社によって、あるいは、カードの種類によって、サイクルが全然違うことに気付いたと思います。この情報を元に、カード利用者が考える必要があるのは、「支払いを可能な限り先延ばしにしたい時に、どのカードを何時利用するか?」ということです。答えは、ビューカードです。ビューカードについては、こちらの記事で詳しく解説しています。レビュー記事はこちらです。

 ビューカードは、月末締め、翌々月4日払いのカードです。例えば、5/1 に大きな買い物をした場合、その料金の支払いは7/4 ということになります。サラリーマンの方でボーナスが支給されるのを待ってから支払いたい場合や、単純に支払いを遅らせて、キャッシュフローを改善したい場合に便利なカードです。オススメのビューカードは、ビックカメラSuicaカードです。理由はこちらの記事で解説しています。

ビューカードはJR東日本の定期券購入・Suicaチャージでお得なクレジットカード

 

ビューカードで人生変わった話

まとめ:クレジットカードの締め日と支払日

 クレジットカードの支払いサイクルには、締め日支払日があります。締め日とは、集計期間の最終日のことを指し、支払日とは、集計期間の合計金額が銀行口座から引き落とされる日のことを指します。手持ちのクレジットカードの締め日と支払日を把握しておくことで、より便利にカードショッピングが出来、支払日に引き落としエラーが発生して、カード会社の信頼を失うという最悪の状態を回避出来ます。キャッシュフロー改善や支払日を少しでも先延ばしにしたい場合は、支払日が遅めのクレジットカードを利用すると良いでしょう。勿論、使い過ぎには注意しましょう。

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クレジットカード裏面の署名は何故必要?サインがないとどうなるの?

クレジットカードを持っている方は、カードの裏面に署名をするようにカード会社から指示があると思います。カード枚数が多い方や長年カードを使っていて、更新カードを使っている方は、次第に面倒になってサインをしていない方もいるのではないでしょうか?もし、貴方が自分のカードの裏面にサインをしていないとしたら、どれほど恐ろしいことになるのかをこの記事では紹介します。

そもそもサインは何故必要なのか?

 クレジットカード裏面の署名は、そのカードを使って店頭で買い物をする時に、その支払いをカード保有者本人が行なったということを証明する為に必要なのです。

 店頭で買い物をする時に、暗証番号の入力かサインのどちらかを要求されることが多いと思います。これらの動作をカード利用者に対して求める目的は、本人確認なのです。そのカードを利用した人が、確かにカード利用者本人であり、売上伝票に表示されている金額、支払方法を了承した、という客観的な支払の証拠になります。

 万が一、カードが盗難・紛失にあい、第三者によって不正に利用された場合、利用した店舗でのサインとカード裏面のサインを照合して、筆跡を確認します。他人の名前を書くことは真似出来ても、筆跡を真似ることは容易ではありません。この方法で第三者による不正利用であることが確認出来た場合には、不正利用された金額をカード会社が補償してくれます (条件あり)。

カード裏面に署名をしないとどうなるの?

 カード裏面にサインがない場合、2つの大きな問題が発生します。1つは、店頭でカードを利用出来ない場合があることです。店頭でクレジットカード払いで消費員を購入する際、店舗はカード利用者に対して、その場でカード裏面に署名を求めることが出来ます。そして、もしこの要請に応じない場合は、そのカードでの支払いを拒否することも出来ます。これは、クレジットカードの不正利用対策として取られている措置です。カード裏面に署名がないカードは、カード本人が買い物をしているかどうかを判断出来ない為、第三者のカードを不正に利用している可能性が浮上します。こういった理由から、店舗ではサインがないクレジットカードを使ってカード決済を行う際、決済前にカード利用者にその場でサインを求めることがあります。

 私も実際にこのような場面を見たことがあります。つい先日も、コンビニで、私の前に会計をしていた客が、カードを差し出し、店員がカードを機械に通そうとした時、裏面を確認して、サインがないことに気付きました。その店員は、胸ポケットの黒ボールペンを取り出し、そのお客に対して「ご署名をお願いします」と言っていました。ほとんどの会計時にサインレス・暗証番号レスで決済を行うコンビニでだからこそ、不正利用に対して警戒しているということが分かり、安心しました。

 カード裏面にサインをしないことによる2つ目の問題点は、カードが不正利用された際に、不正利用された金額をカード会社に補償してもらえないということです。クレジットカードの裏面に署名をすることは、カード利用規約に記載されています。つまり、カード裏面にサインをしないで利用するという行為は、カード規約違反に当たります。カード会社によってはカード裏面に署名をしていない場合の不正利用は、補償対象外であるということを明記している場合もあります。万が一、不正利用されても、その金額は全額自己負担することになってしまいます。このような最悪の状態を避ける為に、忘れずにサインをしましょう。

署名は漢字?ローマ字?苗字のみ?ニックネーム?

 カード裏面の署名に関して、規定は何もありません。漢字で書けという指定もなければ、フルネームでなければならないという制約もありません。上記で述べた通り、カード裏面のサインは、カード保有者本人が利用したということを証明するためのものなので、大事なのは署名の種類ではなく、筆跡なのです。カード裏面のサインの筆跡と、店頭での買い物時のサインの筆跡が同じであれば、カード保有者による利用であることの証明になります。

 このことから、漢字以外に、ひらがなやカタカナでのサインでもOKだし、イニシャルだけでも問題ありません。(不正利用を防止するという観点からみると、文字数が多いフルネームや、画数が多い漢字での署名の方が筆跡を真似されにくくなるとは思いますが。)

 なお、外国人の不正利用されないように、漢字で署名すべきだという主張がありますが、これは主にどこでカードを利用するかを考えてから、どの言語で署名をするべきか決めと良いでしょう。主に日本国内で利用するのであれば、日本人に不正利用されにくいように、日本語以外の言語で署名したり、海外での利用が多い方なら、日本語 (漢字以外にもひらがな・カタカナ) での署名が、不正利用防止には有効かもしれません。ちなみに、海外で利用する場合には、ホテルのチェックイン時などに、パスポートチェックと同時にクレジットカードで決済 (デポジット) し、署名を求められる場合があります。この場合には、パスポート上のサインと、カード裏面のサインが違う言語やスタイルで書かれていると、本人確認が出来ない場合があるので、ご注意下さい。

家族カードや追加カードの署名は誰の署名?

 配偶者や家族向けに追加発行する家族カードや追加カードの裏面の署名欄には、誰の名義でサインをすれば良いのでしょうか?答えは、カード名義人本人のサインです。クレジットカードは、カード名義人本人 (個人) に対してカード会社から貸し出されるものなので、家族カードや追加カードであっても、本会員ではなく、カードに記載されている名義人本人の署名が必要です。

まとめ

 いかがでしたでしょうか?この記事では、クレジットカード裏面に署名をすることの意味と、署名をしないことによって引き起こされる2つの深刻な問題を紹介しました。

 クレジットカード裏面のサインによって、カード利用者がカード保有者本人であり、レシートに記載された金額・支払方法を承認したという証拠になります。万が一、カード裏面に署名がない場合、店舗はその場でカード利用者にサインと求めることが出来、お客がサインを断った場合は、そのカードでの取引を拒絶することが出来ます。これは、カードの不正利用防止の観点から講じられている措置であり、不正利用による犯罪を減らそうという取り組みの一環です。

 カード裏面にサインがない状態のカードが、第三者によって不正利用された場合、カード会社による不正利用補償が受けられません。これは、カード裏面に署名することがカード規約によって定められており、署名をしていないということは規約違反に当たる為です。

 もし、1枚でも裏面に署名をしていないカードがある場合は、今すぐに署名をしましょう。クレジットカードは、正しい知識を持って適切に利用しましょう。

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クレジットカードの国際ブランドとは?5大国際ブランド比較

クレジットカードには、JCB、VISA、Mastercard、Diners、American Express などの、国際ブランドと呼ばれるカテゴリーがあります。この記事では、国際ブランドとは何か、国際ブランドの種類、国際ブランドの比較、オススメの国際ブランドを紹介します。

国際ブランドとは?

 国際ブランドとは、あるクレジットカードが特定の店舗だけではなく、日本中、世界中で利用可能かどうかを示すブランドのことです。国際ブランドが付いているクレジットカードは、そのカードに付いている国際ブランドの加盟店舗であれば、ネットショップも含めて、全世界で利用可能です。

 国際ブランドが付いていないカードは、「ハウスカード」と呼ばれ、そのカードを発行している会社の店舗でしか利用出来ません。例えば、セディナとコスモ石油が提携して発行している、コスモ・ザ・カード・ハウスは、日本国内のコスモ石油のガソリンスタンドでのみ利用可能なハウスカードです。コンビニなどのコスモ石油以外の店舗では一切利用出来ません

国際ブランドの種類は?

 全世界で使える国際ブランドは、「5大国際ブランド」と呼ばれています。以下の5つの国際ブランドのことを指しています。

・VISA (ヴィザ)

・MasterCard (マスターカード)

・JCB (ジェーシービー)

・American Express (アメリカン・エキスプレス / アメックス)

・Diners Club (ダイナースクラブ)

国際ブランドの比較

 上記で挙げた5大国際ブランドには違いがあります。最も大きな違いは、加盟店舗数です。この店舗数が大きければ大きいほど、その国際ブランドのクレジットカードを利用出来る店舗が多いということになります。

 参考資料として、世界的に有名な決済関連レポートである The Nilson Report (2016) によると、2015年の世界全体の総購入取引件数の内訳は以下の通りでした。

  VISA: 56%

  Mastercard: 26%

  *UnionPay (中国銀聯): 13%

  American Express: 3%

  JCB: 1%

  Diners Club: 1%

*UnionPay (中国銀聯) は、中国国内で最も普及している国際ブランドです。

オススメの国際ブランドは?

 日本国内でしかクレジットカードを利用しないのなら、国際ブランドはVISA、Mastercard、JCB のどれかを選べば問題ないです。JCBは日本発祥の国際ブランドなので、日本国内のほとんどの店舗で利用可能です。一方で、American Express はJCBと提携しており、JCBカードが利用可能な店舗では、大抵American Express のカードも利用可能です。Diners Club は、日本国内でも加盟店が少なく、大手スーパー、飲食店、食料品店なのでしか使えません。

 海外でカードを利用する予定がある場合 (旅行、留学、出張など) は、VISA か Mastercard を持つべきです。VISA や Mastercard は全世界で加盟店舗が最も多く、利用不可能な店舗を探す方が困難なくらいです。そして、VISA と Mastercard 以外の国際ブランドのカードは、海外ではほとんど使えません。JCB、アメックス、ダイナースのカードは、海外では使える店舗がかなり限られます。

 私は、大学生時代、9ヶ月間アメリカに留学していました。現地のスーパーや食料品店で買い物をしたり、床屋やレストランにも行きました。私はVISAブランドのカードとMastercardブランドのカードを両方持って行きました。ほとんどの店舗に VISA や Mastercard のシールが貼ってありました。それ以外の国際ブランドのシールは滅多に見かけませんでした。ほぼどの店舗でも使える、という安心感はとても心地良かったです。日本国内に限らず、海外で利用する可能性がある方は、VISAかMastercardでのクレジットカード発行を強くオススメします

VISAブランドのデメリット

 全世界で最も利用されている国際ブランドはVISAですが、問題点もあります。それは、ApplePay での利用が制限されている点です。VISAブランドのカードをApplePayに登録した場合、アプリ上での支払いにVISAブランドのカードを利用することが出来ません。例えば、Suicaアプリから、モバイルSuica に1,000円チャージしたい時に、ApplePay に登録しているクレジットカードから選ぶことが出来ます。この時、VISA ブランドのカードは支払いに利用出来ません。JCB か Mastercard のカードしか選択出来ません。日常的にApplePay でアプリ内支払いを利用している方は、Mastercard を選ぶことをオススメします

国際ブランドを選べるクレジットカード

 クレジットカードを新規発行する際、ほとんどのクレジットカード会社は国際ブランドの選択肢を複数用意しています。例えば、以前紹介したイオンカードは、VISA、Mastercard、JCB の3種類の中から、希望の国際ブランドを選ぶことが出来ます。また、三井住友カードは、VISA か Mastercard の2つから (券種によってはVISA のみ)、ビューカードは、券種によって、VISA、Mastercard、JCB の3種類か、VISA か JCB の2種類の中から選ぶことが出来ます。

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クレジットヒストリー (クレヒス) の重要性

クレジットカードについて調べていると、「クレジットヒストリー」(クレヒス) やブラックリストという単語が出てきます。クレヒスとは、簡単にいうと、クレジットカードやローンカード、携帯電話の端末料金の分割支払いの履歴のことです。この記事では、クレヒスがなぜ重要なのか、クレヒスを育てる方法、ブラックリスト、スーパーホワイトとは何か、について紹介します。

クレジットヒストリー (クレヒス) とは?

詳しく説明します。クレジットヒストリー (クレヒス) とは、信用情報機関に保管されている個人の記録のことです。この記録には、個人が現在契約している金融商品の情報 (クレジットカード、カードローン、住宅ローンなどのローン商品、携帯電話の端末分割支払い) が含まれています

例えば、クレジットカードに関しては、契約期間、カード会社名、利用可能枠、キャッシング枠の有無、過去2年間の支払履歴が記録されています。

これらの項目の中で、最も重要視されるのが過去2年間の支払履歴です。カードを利用したかどうか、期日までに利用代金を支払ったかどうかの記録は、過去2年分蓄積されます。新たにクレジットカードに申し込む際には、カード会社は審査の過程で信用情報機関の情報を確認します。もし、支払いに遅延があった場合、審査通過は難しくなります。当然ですよね。他社のカードで遅延している個人に、自社のカードを発行する気にはなりません。もし、カード利用代金を回収出来なければ、その利用代金はカード会社の損失になってしまいます。

いいクレヒスとは?クレヒスの育て方

良いクレヒスとは、支払いに延滞履歴がない、又は過去に延滞があったが、完済している状態のことを指します。当然ながら、一切の延滞履歴がない人の方が、社会的信用は上になります。

クレヒスは、育てるものです。クレヒスとは過去の支払い履歴のことなので、クレジットカードを利用して、その利用代金をカード会社指定の口座振替日までに支払う、というサイクルを続けることで、優良なクレヒスを積むことが出来ます。

クレヒスを育てるのは簡単です。

  1. クレジットカードの仕組みを正しく理解し、あとで支払いが可能な金額のみをカード払いで買う。
  2. カード利用明細を確認する。
  3. 口座振替日までに引き落とし口座に引き落とし金額以上を入金しておく。

これだけです。当たり前のことを当たり前にやっていると、利用実績が蓄積されていき、クレヒスが育っていきます。

クレヒスが育つとどうなるの?

クレヒスを育てることで、貴方の社会的信用が上がります。すると、これから申し込むクレジットカードの審査で有利になります。ゴールドカードやプラチナカードなどのステータスカードであっても、審査落ちするリスクが減ります (年齢や年収面でカード会社側の一定の条件を満たせていない場合を除く)。

クレヒスが綺麗な人は、これまで他のカード会社でカードを利用して、期日までに返済してきたという実績 (記録) があるので、どのカード会社からも大歓迎されます。

そしてクレカマニアへ

私は、大学生時代からクレジットカードを利用してきました。きっかけは海外留学でした。アメリカの大学に9ヶ月間留学していて、そのための準備段階としてクレジットカードを2枚作りました。

留学先でのカード利用の内容は、日用品などの少額決済から、学費などの数十万円以上の高額決済まで、幅広かったです。詳しくは、別記事に書こうと思います。

こうした利用実績があったせいか、社会人になってからも審査に通り続けました。還元率が高いカード、お得なカードについて調べ続け、見つける度に申し込みを検討しました。クレジットカードの審査は、過去半年間でカード申し込み件数が多いと不利になるため、「このタイミングで、このカードとこのカードを申し込もう」という申し込み予定カードリストを作り、その通りに発行し続けました。

気付くと、手元のカードは40枚を超え、管理が大変になってきましたww 財布に入りきらないので、96枚位収納出来るカードケースをAmazonで買い、持ち歩くカードと買い物用のカードケースに入れるカードと仕分けしました。

クレヒスが良好だと、上位カード (ゴールド・プラチナ) の入手が容易に?

良好なクレヒス=社会的信用ということを説明しました。

これは、新たに申し込むカードの審査時に有利になることに加えて、現在持っているカードの上位カードの審査も通りやすくなるということを意味しています。

例えば、先日当ブログで紹介した三井住友カードには、「一般カード」にあたるクラッシックカード、クラシックカードAがあり、「ゴールドカード」にあたるカードとして三井住友VISAゴールドカードや三井住友VISAプライムゴールドカードがあります。

当然ながら、「ゴールドカード」にあたる三井住友VISAゴールドカードや三井住友VISAプライムゴールドカードの審査は「一般カード」にあたるクラッシックカード、クラシックカードAの審査よりも基準が高いです。一般カードの審査には通っても、ゴールドカードの審査には通らない、というケースは沢山あります。

そこで、ゴールドカードが欲しい方にオススメなのは、まずは一般カードを発行して、利用実績を積むことです。ほぼ毎月利用して、期日までに返済するというサイクルを最低でも半年以上続けると、クレヒスが育ちます。クレヒスが育った状態でゴールドカードへの切り替え申し込みをすると、いきなりゴールドカードに申し込みをする場合よりも、審査に通る可能性が高くなります。これは、自社のカードでの利用実績を重視するカード会社が多いからです。

クレヒスが良好だと利用可能枠が増える

クレジットカードには利用可能枠が設定されており、カードを利用した日からその代金が指定の口座から引き落とされるまでの間に決済出来る金額が決められています。利用可能枠はカード発行時にクレジットカード会社が独自の審査基準によって設定するものです。カード申込者の「社会的信用度」によって設定される為、学生や新社会人、年収が低い方は低めの利用可能枠になります

クレジットカードの利用可能枠を上げる方法は、とにかくそのカードを使いまくることです。毎月カードを利用し、期日までに利用した金額を支払う (口座振替) という当たり前のサイクルを繰り返すことにより、良好なクレヒスが積み上がり、結果としてカード利用可能枠は増枠されます。勿論、他社カードを含めて、支払いに遅延がある場合は、増枠されません

利用可能枠の増枠を、カード利用者からカード会社に依頼することも出来ます。この場合は、多くのカード会社において、最低でもカード発行から半年経過していることが条件になります。申し込み方法はカード会社によって異なります。例えば、三井住友カードの場合は、カード会員サイトVpass上で申し込みが可能です (20歳未満の方と学生を除く)。ビューカードの場合は、カード会社に電話で連絡をして、増枠申請をする必要があります。

ブラックリストとは?

実際には、「ブラックリスト」というリストは存在しません。ブラックリストとは、信用情報機関に金融商品の事故履歴 (支払い遅延の履歴) が残っており、そのことが原因でクレジットカードなどの審査に通らない状態のことを指します。

上述した、良好なクレヒスとは正反対の状態ですね。「ブラック」状態から脱却するためには、遅延している支払いを一刻も早く返済し、事故履歴が信用情報機関から削除されるのを待つ必要があります。遅延・延滞の履歴は、解消してから5年間、信用情報機関に残り続けます。この情報が残っている間は、新らなクレジットカードやカードローンの契約はほぼ不可能です。審査不要なデビットカードやプリペイドカードで我慢しましょう。

プリペイドカード・デビットカード・クレジットカードの比較

スーパーホワイトとは?

「スーパーホワイト」とは、主に30代以上の方で、信用情報機関に金融商品の取引履歴が全くない人のことです。つまり、これまでにクレジットカードやカードローン、住宅ローンなどを一切利用してこなかった状態のことを指します「いつもニコニコ現金払い」の方は、まさにこの状態です

スーパーホワイトの人は、クレジットカードの審査においてはとても不利です。何故なら、過去の支払い実績がないからです。支払い実績がある人ならば、きちんとカード利用代金を支払っていれば審査では有利になります。しかし、スーパーホワイトの人にはその実績がありません。

もっというと、実在する人物かどうか怪しい、と思われます。30代まで生きてきて、過去2年〜5年間にクレジットカードやローンを全く利用していないという人はほとんどいません。可能ではありますが、あまり現実的ではないです。

更に、過去2年〜5年間にクレジットカードやローンを全く利用していない、という事実を、「過去に支払い遅延を起こして、クレジットカードなどの審査に通らなかったのではないか?」とマイナスに評価されることもあります。

上述の通り、「ブラックリスト」状態の人は、最低5年間はクレジットカードやカードローンの審査に通ることは難しいです。そして、この5年が過ぎると、信用情報機関には、この人物に関する履歴が全くない状態になります。この状態と、スーパーホワイトの人のクレヒスは全く同じに見えるのです。どちらも、支払履歴、契約情報が一つもないのです。

このことから、スーパーホワイトの人は、クレジットカードの審査において、ブラック状態から脱却したばかりの人と同様に、かなり不利になります。

結論:クレヒスを育てよう!

クレジットヒストリー (クレヒス) は、クレジットカード、カードローン、住宅ローンなどのローン商品、携帯電話の端末料金の分割払いなどの支払履歴のことを指します。クレヒスは、きちんと利用代金を期日までに支払うことで、育てることが出来ます、良好なクレヒスを持っていると、ゴールドカードやプラチナカードなどのステータスカードの審査において、かなり有利になります (どちらかというと最低条件)。

支払いに遅延や延滞が生じると、金融事故として信用情報機関に登録され、いわゆる「ブラック」状態になります。ブラック状態は、遅延している支払いを完済した後5年間残り続け、この期間中はクレジットカードやカードローンの審査にはほぼ通りません

スーパーホワイトとは、主に30代以上で、過去2年以内にクレジットカードなどの金融商品の取引を行った履歴がない人のことを指します。スーパーホワイトの人は、クレジットカードの審査においてはとても不利です。理由は、支払い実績が存在しないからです。

「ブラック」状態も「スーパーホワイト」状態も、今から回避することが出来ます。良好なクレヒスを積んでいけば良いのです。クレヒスを育てるのはとても簡単で、以下のことを実践するだけです。

  1. クレジットカードの仕組みを正しく理解し、あとで支払いが可能な金額のみをカード払いで買う。
  2. カード利用明細を確認する。
  3. 口座振替日までに引き落とし口座に引き落とし金額以上を入金しておく。

これだけです。当たり前のことを当たり前にやっていると、利用実績が蓄積されていき、クレヒスが育っていきます。

クレジットカードの仕組みについて詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧下さい。

クレジットカードとは?どんな仕組みなの?大学生、新社会人必見!

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ApplePay利用でロッテリアの絶品チーズバーガー1つ無料に!

ロッテリアクーポン

ファーストフードチェーンのロッテリアが、新たなキャンペーンを開始しました。その名も、「絶品チーズバーガー一つ買うと、一つ無料。」です。ApplePay での購入が条件となります。この記事では、このキャンペーンを紹介します。

キャンペーン実施期間

2019/3/1 ~ 2019/3/31 です。

キャンペーン適応条件

iPhone 又は Apple Watch のApplePay (iD 又はQUICPay) にて絶品チーズバーガーを購入すること。

考察

今回のキャンペーンは、マクドナルドが三井住友カードと提携して開催している、ポイント5倍 (以上) キャンペーンへの対抗だと思われます。ただし、マクドナルドと三井住友カードのキャンペーンには終了日時が記載されていません。つまり、途中で予算がなくならない限り、永久に続くということです!!

三井住友カードとマクドナルドのものすごくお得なキャンペーンの詳細は、以下の記事にまとめています。

マクドナルドとコンビニでお得なクレジットカードは?

キャンペーンの注意事項

このキャンペーンには、いくつか条件があります。詳細は、こちらのページをご覧下さい。

オススメのApplePay 対応クレジットカード

当ブログでは、今回のキャンペーンに必要なApplePayに対応しているクレジットカードのオススメとして、三井住友カードを推奨しています。その理由は、現在キャンペーンを多数実施中だからです。マクドナルドやコンビニでの利用でポイント5倍以上になるキャンペーンや、新規入会キャンペーンなど、多数のキャンペーンを同時に開催しています。

三井住友カードの申し込みはこちらから

三井住友カードを持っていない方は、こちらから申し込みページに飛べます。おすすめは、年会費が無条件で永年無料で、ポイント還元率が他のカードより高い、デビュープラスかエブリプラスです

(バナーの期間が過去のものになっている場合がありますが、最新の入会キャンペーンページに飛びますので、ご安心下さい。)

 

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三井住友カードのポイントのお得な使い方・交換先トップ3

三井住友カードのポイントプログラム「ワールドプレゼントポイント」は、複数の景品・ポイント・マイル・iDバリューなどへ交換出来ます。この記事では、ワールドプレゼントポイントのお得な交換先を紹介します。

#1: iDバリュー

iDバリューとは、簡単に言うと、キャッシュバックのことです。三井住友カードのiD決済 (ApplePay 含む) 利用分から、iD バリュー分が差し引かれて、利用明細に反映されます。つまり、iD利用分に対する、キャッシュバックです。支払い金額を減らすことが出来るので、実質的には現金に交換しているようなものです。

ワールドプレゼントポイントからiDバリューに交換する場合、1ポイント = 5円相当に交換可能です。1ポイントの価値を最大限に高めるには、5円相当のポイントやギフト券に交換します。

iD バリューに交換する為には、「三井住友カード iD」を持っている必要があります。新規カード申し込み時に、カード一体型、専用カード型、おサイフケータイ型の3種類から選べるようになっています。既にクレジットカード自体は発行しているが、三井住友カード iDを持っていない場合は、三井住友カードの会員用サイト「Vpass」から申し込みが可能です。

iPhone を持っている場合は、ApplePay を設定しましょう。簡単設定で、すぐに利用可能になります!専用カードも、クレジットカードも持ち歩く必要がなくなります。iPhone 自体が財布になります!

Apple Watch Series 2 以降を持っている方は、Apple Watch にカード情報をコピーすることも出来ます。これにより、Apple Watch だけで買い物が可能になります!iPhone すら持ち歩く必要がなくなります。

iD バリューの詳細はこちらからご確認下さい。

#2: VJAギフトカード

VJAギフトカードは、三井住友カードが発行するギフトカードです。日本全国の百貨店、スーパーなどで利用出来ます。イオンやイトーヨーカドーなどの大手スーパーはもちろん、三井アウトレットパークなどの大型ショッピングモールでも利用出来ます。

交換レートは、1ポイント = 5円相当です。

有効期限がないので、ギフトとしてお世話になっている方に贈ったり、ゴルフなどの景品としてよく使われています。ギフトカードを使うことにより、現金支出を減らすことが出来る為、節約につながります

VJAギフトカードの利用可能店舗はこちらから検索出来ます。

#3: 各種ポイント (楽天など)

ワールドプレゼントポイントは、大手ショッピングサイトや家電量販店のポイントにも交換可能です。どのポイントの場合も、交換レートは1ポイント: 5円相当のポイントとなっています。

・楽天ポイント (楽天市場、楽天ポイント加盟店)

・Amazon ギフト券

・ビックポイント (ビックカメラ)

・ゴールドポイント (ヨドバシカメラ)

・ジョーシンポイント (Joshin)

・au WALLET ポイント

・dポイント

頻繁に買い物に使う店舗で使えるポイントに交換してはいかがでしょうか?

ランキング圏外:キャッシュバックやマイル

三井住友カードで貯めたポイントを、キャッシュバックやマイルに交換することはオススメしません。何故なら、交換レートが悪いからです。

キャッシュバックの場合も、マイルの場合も、交換レートは1ワールドプレゼントポイント = 3円 / マイルです。

このレートでキャッシュバックするよりも、上述したように、iDバリューに交換した方がお得です。1ポイント = 5円相当になります。

マイルの場合は、中途半端に貯めても使えません。大量のマイルを貯めなければ特典航空券には交換出来ませんし、マイルの有効期限は3年間です。多くの場合は、有効期限内に特典航空券を発券できるほどのマイルが貯まらずに、やむなくTポイントなどに交換することになります。

もし、ANAマイルを本気で貯めたいという方は、問い合わせフォームかLINE@からご連絡下さい。驚くほど大量のマイルを短期間で貯める方法を教えます。ただし、マイルを貯める為には、多くの「作業」と勉強が必要です。ものぐさな方には無理です。

まとめ

いかがでしたでしょうか?この記事では、三井住友カードのポイントプログラムである「ワールドプレゼントポイント」のオススメの交換先トップ3を紹介しました。交換レートと使いやすさで比較すると、iD バリューが最もオススメです。iD 決済金額から、自動的にiDバリューの金額が差し引かれます。

三井住友カードのお得なキャンペーン情報

三井住友カードが開催しているお得なキャンペーン情報をまとめました。

マクドナルドとコンビニでお得なクレジットカードは?

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クレジットカードの基礎

プリペイドカード・デビットカード・クレジットカードの比較

「カード」と一言で言う時、厳密には3種類あります。プリペイドカード、デビットカード、クレジットカードの3種類です。この記事では、それぞれのカードの特徴と違いを紹介します。

プリペイドカードとは?

プリペイドカード (prepaid card) とは、その名の通り前払い式のカードのことです。 “pre” (前もって) “paid” (払われた) なので、支払いの前に一定の金額をチャージして、チャージした金額分のみ買い物ができるカードのことです。

身近な例で言うと、LINE Payカード、ANA JCB プリペイドカード、ANA VISA プリペイドカード、Kyash カードなどです。電子マネーのSuicaやPASMOなどの交通系ICカードと同様の仕組みです。

プリペイドカードは、その特性上、事前にチャージした金額を超えて決済することは出来ません (Kyash カードを除く)。その為、「クレジットカードだと使い過ぎが不安だ」と言う方にはオススメのカードです。

デビットカードとは?

デビットカード (debit card) とは、銀行が発行するカードで、決済を行った瞬間に、利用代金が紐付けている銀行口座から引き落とされます。「即時払い」と呼ばれることもあります。

デビットカードは、プリペイドカードと違い、事前のチャージが必要ありません。また、クレジットカードのように、審査が基本的にありません。その為、クレジットカードの審査に落ちてしまった方や、起業したばかりでクレジットカードが発行出来ないよう場合に、活躍します。

デビットカードの利用可能額は、最大で銀行残高と同じ金額になる為、大きな買い物でも利用出来ます。

クレジットカードとは?

クレジットカード (credit card) は、後払いのカードです。カード利用者の買い物代金をカード会社が一時的に建て替え、翌月〜翌々月の指定日に、銀行口座から利用代金を支払います。

クレジットカードには、審査があり、カード会社が立替払いをするのに必要な「社会的信用」を持っている方のみがクレジットカードを所有出来ます

プリペイドカード、デビットカード、クレジットカードの比較

この3種類のカードには複数の違いがあります。いくつかの観点から比較します。

支払いのタイミング

プリペイドカード場合は、買い物の前にカードに金額をチャージします。プリペイドカードによっては、クレジットカードからのクレジットチャージが可能だったり、銀行口座からのチャージのみに対応していたりします。

 

デビットカードの場合は、買い物した瞬間に利用代金が銀行口座から引き落とされます。銀行口座の残高に常に気をつけている必要があります。

 

クレジットカードの場合は、買い物した月、翌月、または翌々月の指定された日に、登録した銀行口座から引き落とされます。クレジットカードによって支払日は異なります。支払日を先延ばしにすることができる為、「給料が入ってから買おう」と思っている商品を、見つけた日に購入することが出来ます (支払い日が給料日の後の場合)。

還元率

この3種類のカードには、それぞれポイント還元率があります。カードによって異なりますが、一般的にはクレジットカードの還元率が最も高く (0.5% ~ 2.0%程度)、続いてデビットカードとプリペイドカードの還元率 (0.1 ~ 0.5%程度) の順になります。

なお、プリペイドカードへクレジットチャージすることで、還元率を上げることが可能です。

クレジットカードの還元率を0.5%上げる裏技

不正利用時の補償

カード番号が漏洩した場合、不正利用される可能性があります。不正利用された場合の補償については、クレジットカードが最も充実しています。次いで優れているのがデビットカードです。

クレジットカードが不正利用された場合、カード利用者に過度な過失がない限り (車の中に置き忘れたなど) 、不正利用された金額は全額カード会社が負担してくれます。

デビットカードの場合も、発行会社によって補償上限額は異なるものの、基本的には不正利用に対する補償が付帯しています。

一方で、不正利用に最も弱いのがプリペイドカードです。ほとんどのプリペイドカードには、不正利用時の補償が全くありません!!その代わり、会員専用サイト上でカードを自由に停止させる機能がついているカードもあります。

プリペイドカードは、あくまでクレジットチャージを併用して利用し、買い物をする時以外は、ロックしておくのが良いでしょう。

カード申し込み資格

カードの種類によって、申し込み可能者が異なります。

プリペイドカードは、ほとんどが15歳以上となっており、誕生日を迎えた中学3年生以上であれば、誰でも利用出来ます。

デビットカードも、年齢制限はほとんどが15歳以上となっています。デビットカードの場合には、年齢の他に、発行するデビットカードの銀行口座を持っていることがカード申し込み条件になります。

クレジットカードは、カードによって申し込み資格が大きく異なります。大学生向けのクレジットカードであれば、大学生以上、ゴールドカードなどのステータスカードであれば、20歳 (25歳・30歳) 以上で安定継続収入のある方、などの記載があります。

年会費

年会費は、カードによって異なります。

一般的には、プリペイドカードは年会費永年無料のものが多く、デビットカードには初年度のみ年会費無料で、翌年度以降は条件付きで無料のものが多いです。クレジットカードの場合は、千差万別です。年会費永年無料の万人向けのカードもあれば、大学生専用の特典が付いたカード、初年度のみ年会費無料のカード、初年度から年会費有料のステータスカードなどです。

カード利用可能額

カード決済利用可能額は、一般的にはプリペイドカードが最も低くデビットカードは銀行口座の残高次第で、クレジットカードの場合は、カード保有者の「社会的信用度」によって異なります

30代以上で勤続年数が長い方などは、クレジットカードの利用枠が100万円を超えたりします。クレジットカードの利用可能枠を超える決済を日常的に行う場合 (会社経営者含む) には、銀行口座の残高がカード利用可能額になるデビットカードがオススメです。

オススメはクレジットカードとプリペイドカードの組み合わせ

これらの3種類の内、どれか1種類を選ぶ必要はありません。用途に応じて全ての種類のカードを使い分けることも可能です。

私のオススメは、クレジットカードとプリペイドカードの併用です。プリペイドカードの中にはクレジットチャージ に対応しているカードがあり、これらのカードにクレジットカードからクレジットチャージ した場合、ポイントの2重取りが出来ます

詳しくは、以下の記事をご覧下さい。

クレジットカードの還元率を0.5%上げる裏技

まとめ

プリペイドカード、デビットカード、クレジットカードは、決済の基盤は同じですが、仕組みは全く異なります。

プリペイドカードは前払い式であり、利用可能額が低めに設定されており、不正利用時の補償がほとんどなく、還元率は0.5%程度で、15歳以上であれば発行可能です。

デビットカードは、買い物利用額が銀行口座から即時に引き落とされる「即時払い式」であり、利用可能額は口座残高と同じ金額で、不正利用に対する補償は上限付きで付帯しており、還元率は0.1% ~ 1%程度で、15歳以上で紐付けする銀行口座を持っていれば発行可能です。クレジットカードの利用可能枠を超える決済を頻繁に行う場合には、デビットカードがオススメです。

クレジットカードは、後払い式であり、それ故に審査があります。利用可能枠は申込者の「社会的信用」次第であり、不正利用時の補償は最も手厚く (カード利用者に著しい落ち度がない場合)、還元率は0.5% ~ 2%程度で、申し込み資格はカードによって異なります。ゴールドカードなどのステータスカードを狙う場合は、ある程度の年齢や安定継続収入が必要になります。

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