クレジットカードには「締め日」と「支払日」というものがあります。クレジットカードを初めて発行した方は、何のことかさっぱり分からないと思います。私も、初めてこれらの用語を聞いた時には意味不明でした。
この記事では、クレジットカードを40枚以上発行してきたクレカマニアの私が、クレジットカードの締め日と支払日について解説します。これらのサイクルを知ることが、クレジットカードを賢く利用することが出来るようになる第1歩です。
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クレジットカードの支払いサイクル – 締め日・支払日とは
クレジットカードは、後払いの仕組みです。この仕組みは、一定の期間内にカード利用者がカードを利用して買い物をした代金を、後日、指定の期日に銀行口座から口座振替により支払うというサイクルで成り立っています。
例えば、PayPay のキャンペーンで注目を集めているYahoo! Japan カード (通称:YJ カード) の支払いサイクルは、毎月1日〜その月の最終日の間の利用代金を合計し、翌月の27日に引き落とします。この場合、月末が締め日となり、翌月の27日が支払日となります。
つまり、クレジットカードの締め日とは、支払いを集計する期間の最終日のことを表します。「集計期間を締める」という意味で、「締め日」と呼びます。上記の例で登場したYJカードは、月末締めです。
同様に、支払日とは、クレジットカード利用代金が銀行口座から引き落とされる日のことを指します。YJ カードの場合は、利用した月の翌月の27日が支払日になります。
なぜ締め日と支払日を理解する必要があるのか?
クレジットカードの締め日と支払日を理解することはとても重要です。それは何故でしょうか?締め日と支払日のサイクルを理解することでクレジットカードを賢く利用することが出来、引き落としエラーを防ぐことが出来ます。以下で詳しく説明していきます。
締め日と支払日のサイクルを頭に入れてクレカを賢く利用する
クレジットカードの締め日と支払日のサイクルを頭に入れておくと、大きな買い物をする時に有利です。例えば、月末締めのYJ カードや楽天カードで、4月〜5月の任意のタイミングで10万円のパソコンを買うとしましょう。4/30に購入する場合、4月中の利用金額として集計され、5/27 に銀行口座から引き落とされます。
しかし、5/1 に購入した場合、5月の利用分として集計され、6/27 に引き落とされます。購入する日にちを1日変えるだけで、支払日が1ヶ月も変わります!ボーナスの支給を待ってから支払いたい場合などには、この1ヶ月にはとても大きな意味があります。このようにして、支払いのサイクルを頭に入れておくだけで、資金繰りに余裕が生まれることもあります。
更に、支払日を頭に入れておくことで、銀行口座の引き落としエラーを防ぐことが出来ます。「何日に何円引き落とされる」という情報を予め頭に入れておき、余裕を持って引き落とし口座に入金しておきましょう。通常、引き落とし日の前日 (前営業日) までに、入金しておく必要があります (土日・祝日も入金額が反映されるネット銀行の口座を除く)。引き落とし日が月曜日や連休明けなどの場合は特に注意が必要です。引き落とし日の前営業日までに、引き落とし口座に入金しましょう。これを忘れると、大変なことになります。
クレジットカードは、カード利用者がカード利用代金を期日に支払うという「信頼」を形にしたものです。もし、支払日に利用代金の引き落としエラーが発生した場合、カード利用者とカード会社との「信頼」にひびが入ることになります。遅延損害金が発生するほか、カード会社から電話連絡などが入ります。カード会社によっては、再度振替をおこなってくれる場合もありますが、カード会社の指定する銀行口座に振込入金をする必要があることもあります。この場合の振り込み手数料はカード利用者負担になる場合が多いです。余計な出費をせずに、かつカード会社の信頼を失わないようにするために、カードの支払日を確認して、利用代金が確実に引き落とされるように準備しましょう。
締め日と支払日のサイクルはカードによって違う
この記事で紹介したYJカードと楽天カードは、月末が締め日で、翌月の27日が支払日 (引き落とし日) です。しかし、クレジットカードの締め日と支払日のサイクルは、クレジットカードによって異なります。主なカード会社毎の締め日と支払日のサイクルを以下にまとめてみました。追記、訂正があれば、コメント欄にお願いします。
なお、発行会社が同じであっても、カードの種類によって、サイクルが異なる場合もあります (三井住友カードなど) ので、ご注意下さい。
カード会社毎の締め日と支払日
YJ カード:月末締め、翌月27日払い
楽天カード:月末締め、翌月27日払い
オリコカード:月末締め、翌月27日払い
ジャックスカード:月末締め、翌月27日払い
セディナカード:月末締め、翌月27日払い
OMC カード:月末締め、翌月27日払い
三井住友カード (デビュープラスなどのプロパーカード):月末締め、翌月26日払い
三井住友カード (ANAカードなどの提携カード):15日締め、翌月10日払い
りそなカード (その他VJA グループのカードも同様):15日締め、翌月10日払い
JCB カード:15日締め、翌月10日払い
セブンカード・プラス:15日締め、翌月10日払い
MUFG カード:15日締め、翌月10日払い
東急カード:15日締め、翌月10日払い
三井住友トラストカード:15日締め、翌月10日払い
リクルートカード:15日締め、翌月10日払い
DC カード:15日締め、翌月10日払い
UCS カード:15日締め、翌月10日払い
NICOS カード (VIASO カードなど):5日締め、当月27日払い
シェルスターレックスカード:5日締め、当月27日払い
ライフカード:5日締め、当月27日払い
アプラスカード (ラグジュアリーカードなど):5日締め、当月27日払い
セゾンカード:10日締め、翌々月4日払い
UC カード:10日締め、翌々月4日払い
イオンカード:10日締め、翌月2日払い
エポスカード:27日締め、翌月27日払い (又は4日締め、翌月4日払い)
ビューカード:月末締め、翌々月4日払い
ポケットカード (ファミマTカードなど):月末締め、翌々月1日払い
支払いを先延ばしに出来るカードは?
上記の表を見て、カード会社によって、あるいは、カードの種類によって、サイクルが全然違うことに気付いたと思います。この情報を元に、カード利用者が考える必要があるのは、「支払いを可能な限り先延ばしにしたい時に、どのカードを何時利用するか?」ということです。答えは、ビューカードです。ビューカードについては、こちらの記事で詳しく解説しています。レビュー記事はこちらです。
ビューカードは、月末締め、翌々月4日払いのカードです。例えば、5/1 に大きな買い物をした場合、その料金の支払いは7/4 ということになります。サラリーマンの方でボーナスが支給されるのを待ってから支払いたい場合や、単純に支払いを遅らせて、キャッシュフローを改善したい場合に便利なカードです。オススメのビューカードは、ビックカメラSuicaカードです。理由はこちらの記事で解説しています。
ビューカードはJR東日本の定期券購入・Suicaチャージでお得なクレジットカード
ビューカードで人生変わった話
まとめ:クレジットカードの締め日と支払日
クレジットカードの支払いサイクルには、締め日と支払日があります。締め日とは、集計期間の最終日のことを指し、支払日とは、集計期間の合計金額が銀行口座から引き落とされる日のことを指します。手持ちのクレジットカードの締め日と支払日を把握しておくことで、より便利にカードショッピングが出来、支払日に引き落としエラーが発生して、カード会社の信頼を失うという最悪の状態を回避出来ます。キャッシュフロー改善や支払日を少しでも先延ばしにしたい場合は、支払日が遅めのクレジットカードを利用すると良いでしょう。勿論、使い過ぎには注意しましょう。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー私はクレジットカードを40枚以上発行してきました。日本で発行されているほとんど全てのクレジットカードのポイント還元率、年会費などの情報が頭に入っています。還元率が2%以上のクレジットカードを使い、年間で30,000ポイント (=30,000 円相当) 以上貯めて、お得な生活を送っています。
そんなクレカマニアの私も、初めてクレジットカードを作った時はとても不安でした。
大学生時代にアメリカ留学が決まり、現地での買い物用にクレジットカードを発行することになった時、挫折しそうになりました。クレジットカードってどんな仕組みなのか?審査に通るかな?
ネットで色々調べましたが、あまりの情報量の多さに、面倒に感じましたが、「得をするぞ!」という強い精神力で乗り切りましたww
当時の私のように、「クレジットカードって何?」「どんな仕組みなの?」「どうやって選べば良いの?」などの様々な疑問を持っている方の助けになればと思い、当ブログを運営しています。
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